2006年01月24日 火曜日

P.A.M. ディラック / 一般相対性理論

先日本屋の物理関係の書棚を眺めていたら、こんな本が再刊されていました。この本を最後に見たのはもう10年以上前になりますが、一般相対論を非常にすっきり書いている凄い本とと言うべきか、天才が書くと一般相対論はこのように説明されるのかという得難い本である。特殊相対論については3ページくらいで終了という凄まじさである。たとえばパウリの「相対性理論」のような網羅的な本ではないが、筋道を最短経路で追いかけるにはこういう本の方が読みやすい。パウリの本はパウリが21歳の時に書いたある意味恐ろしい本ではあるが・・・

一般相対論はいろいろな本があってピンキリではあるが、「相対論はウソだった」とかいう似非科学モノの本は出版される価値すらないので燃やしてしまって良いとしても、数式をとにかく省いて書きましたと言う本あたりもあまり読むことをお勧めしない。そもそも優しくはないのだから、ただ量子力学よりは理解できる範疇にはあると思う。一般相対論は特に数式がないと何を言っているのか良くわからないように思う。テンソル解析が苦手でありながら、テンソルを駆使して時空の幾何学を作り上げたアインシュタインの仕事を理解するには、こちらもテンソル解析や非ユークリッド幾何学特にリーマン幾何学を理解しつつ、理解につとめるべきだろう。

僕の記憶が確かなら、確かこの本は東京書籍から出ていたと思う。最近東京図書から出ていた教科書が入手しづらくなっているような気がしていて、この手の本の再刊ってもう東京図書さんではやらないのかな?と思っている。 非常に困った状態である。僕が現役の学生だったころも買っておいて読みたい本が入手できなかったように記憶しているが、最近非常に多いと感じる。教育がないがしろにされているのかなと思うところでもある。

それにしても再刊したのが筑摩文庫と言うところが更に良くわからないところだが、素晴らしい教科書が文庫で読めるのもなかなか乙な物かもしれない。(「オイラーの贈物」も筑摩さんが再刊してます。)

学術書のような分野はビジネスにならないのは理解しているが、古典として読み継がれるべき本というのは科学の世界にもあって、定番の教科書が入手できないの学生じゃなくても非常に困るのである。身近な例では、今良く読んでいる本にはクーラン・ヒルベルト(リンク先は1巻目)を参照とか書いているのだが、この本も東京図書で入手しがたくなっている。専門から離れてしまったが、スタンリーの「相転移と臨界現象」も東京図書だ。(Amazonで見たら12000円とか言う値段が付いてる。あり得ない・・・)

そんなわけで、再刊する気がなければ版権を放棄して、オンラインの受注図書サービスあたりが取り扱ってくれると非常にありがたいのだけど・・・(池袋のジュンク堂とかだったら、そんな本も立ち読みして買えたりしますし。) 読めない本は淘汰されてしまうのであるが、読ませたい本は語り継ぐべきだとこの本を買って、つらつら眺めてそう思った次第である。

2018年も今日でおしまい

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