2003年03月06日 木曜日
「音楽は自分を映す鏡である」(H.ブロムシュテット)
今日、NHK BS-Hiの「マエストロの肖像」と言う番組を見ていたら、今回はブロムシュテットが出演していた。番組でブロムシュテットは「音楽は自分を映す鏡である」と言っていて感銘を受けたのであるが、立場を変えて音楽を聴く人間から見ても、「音楽は自分を映す鏡である」のではなかろうか? 聴く人間の感性もまた人生経験に依存するのではないかと思うからである。僕はキリスト教とではないので価値観は違うかも知れないが、バッハの「マタイ受難曲」や「ヨハネ受難曲」、モーツアルトの「レクイエム」を聞くことによって得られるものは確かにあるし、感動もする。宗教音楽でなくても、ブルックナーやマーラーの音楽にも聴いていて素晴らしいと思う。ただ学生時代に聴いた印象と社会人になってしばらく立って聴いた印象も同じ指揮者同じ演奏で結構違う風にとらえていることもままある。そういう感性は、自分の生きてきた道のりにある程度依存していると思ったのである。まぁ音楽に限らず、映画にしても、絵画にしても、写真にしても同様なのであるが…