2003年03月22日 土曜日
David Malinの世界
今日はテレビを見ているとDavid Malinの天文写真の番組をやっていた。(こんな番組は民放でもBSならではですな。) David Malinはといえば、天文写真家の中でもっとも有名な人の一人。天文写真で3色分解撮影法を始めた人ということで有名な人である。非常に高レベルな写真で壮大で美しい宇宙の景観で我々を魅了し続けている。Deep Linkになってしまうが、気に入っている写真にリンクしておこう。僕の趣味としては散開星団とか散光星雲とかは誰が写してもお気に入りなのであるが、この高精細さは素晴らしいと思う。(大きな絵がほしかったらCDROMを買ってねということですかね。)
- M45, the Pleiades
- The nebula around Antares
- The Rosette Nebula and NGC 2244 cluster
いろいろ写真を眺めているとstep-focus techniqueという簡単にいえばバルブ撮影時に適当な時間ごとにデフォーカスさせて撮影するという楽しい手法の写真(南十字星の写真)もおいてあって、見ているだけでもかなり楽しい。(花火撮影でこういう撮影をするのが最近流行ったけど、こっちがオリジナルかな。こういう撮影法を考えるのは楽しいのだろうなぁ。)
普通のカメラとレンズ(今日の番組ではハッセルを使っているといっていた)で撮影した星の軌跡を見ても素晴らしいのである。(リンク先の写真は撮影に4時間以上かかるはずだし、このレベルで撮っちゃうんですか!) またオーロラの写真や夕暮れの写真を見ていても素晴らしいのである。
子供の頃から美しい天文写真に惹かれて科学の世界を志したこともあって美しい星空や天体の写真には特段の思い入れがある。子供の頃に見た天文写真は藤井 旭氏の写真が非常に多いのであるが、当時藤井 旭氏は福島県の白河を本拠地に活動をされていて、北天の素晴らしい天体の写真を見せてくれていた。最近は福島とオーストラリアで写真を撮り続けているようです。(天文ガイドみたいな雑誌で見ることができるかな?) 子供向けの啓蒙書や一般の方々にわかる天文書を精力的に出版されていて、いろいろな意味で素晴らしい仕事をされているなぁと思っているのである。実は昨年秋に白河に行ったときにその跡地まで行って来ましたが、観測所は移転したらしく寂しい跡地となっていましたが、感慨は深かった。北九州のスモッグに覆われた寂しい星空を見上げた子供心に白河の夜空に憧れがありました。まぁ気がつけば結構近くに住んでいるもので、東北や北海道の市街地からはずれた場所での星空は素晴らしく美しいです。(オープンカーに乗っているのもそのせいという話もある。)
EOS 10D First Light
最近でかける機会がなかなかないので、部屋の中で早速EOS 10Dの試写を実施。どうせ部屋の中で試写するんだったら、D30の時と同じものを用意してみました。(我が家で色鮮やかなものといえばこれなので。)
EOS 10D / EF 100mm F2.8 Macro (絞り優先AE 絞り F2.8 評価測光 シャッター速度 1/750 ±0.0EV) / WB: daylight / ISO 100
20コマ程度撮影してみましたが、なかなかよい感じです。色合いにしてもなかなか好ましい感じである。動きものに関しては、数こなしてみないと何ともという感じだが、この後試してみた暗いところでのAFに関してはかなり改善されているという感触を得た。最近日没後の残光でポートレートなどで威力を発揮すると思う。あと最近撮影する機会が全くなくて勘が狂っているのかもしれないが、絞り優先AE+評価測光で思ったより半絞りくらいアンダーな写真になるような気がする、まぁ今日撮ったものが透明なガラス製品で、ちょっと難しい被写体だったので、判断が難しい。これは使い倒して判断かな。
ということで。今回は買って後悔ということはなく、逆に20mm以下の超広角な絵を撮るとき以外に銀塩カメラはもういらないかもと思った。いま頭の中ではEOS-3とEF 17-35mm F2.8Lをうまいこと処分して16-35mm F2.8を買えないものかなぁと画策中。(17-40mm F4も気になるが、やっぱり明るさ優先ということで。今のレンズより10cmよれる広角レンズは是非とも必要だ。画質も向上しているし。)