2003年03月23日 日曜日
EOS 10D 試写 その2
昨日に引き続いてEOS 10Dの機能確認ということで、撮影に出かけてみた。今回の行き先は寒いときに花の写真をよく撮りに出かける鳴子熱帯植物園です。とりあえず作例を。今回は贅沢にもフルサイズの画像もつけてあるので、僕の未熟さも一発で見て取れるだろう。なんだか狙った場所にピントがきてないのは、100mmマクロで最短撮影距離付近にもかかわらず絞り開放付近で手持ちだからでしょう。しかもシャッタースピードの余裕もないし。(でもふつう植物園に行くときは三脚を持っていきません。ほかの客の迷惑になると思っているので。)
EOS 10D / EF 100mm F2.8 Macro (絞り優先AE 絞り F2.8 評価測光 シャッター速度 1/180 +0.5EV) / WB: 曇天 / ISO 100
EOS 10D / EF 100mm F2.8 Macro (絞り優先AE 絞り F3.5 評価測光 シャッター速度 1/1000 +0.5EV) / WB: 曇天 / ISO 100
EOS 10D / EF 100mm F2.8 Macro (絞り優先AE 絞り F4.0 評価測光 シャッター速度 1/125 +0.5EV) / WB: 曇天 / ISO 100
まず昨日気になった露出の件であるが、まぁ思った通りの補正で思った通りの写真になっているので、気にすることはないと思う。ただ評価測光自身は僕があまり使わない測光方式(僕はスポット測光愛好家なので、スポット測光がない10Dでは部分測光を使う)なので、あまり気にしていない。今回の作例ではどの被写体もだいたい+0.5EVから+0.7EV程度のプラス補正をすべき被写体だと思うのでこれで問題ないと思う。(スポット測光だったらもっと正確なのだが…)
ハイビスカスの絵は、レベル補正とトーンカーブ補正と彩度の補正を行っている。かなり派手な色合いになったか? 実用的にはこのレベルまでできれば僕の中ではOK。そのほかの写真はほとんどいじっていません。(まぁこんなところだと思う。)
個人的に使えるなと思ったのは、再生時に15倍まで拡大できるようになったことか。少なくともピントに不安がある写真の確認に重宝だ。いままでその場でOKと思った写真がピンぼけだったという悲しい結果を得たことが何度もあり、今回のこの改良は本当にありがたい。ただ一つ欲を言えば上下左右に自由自在に視野を動かすのがめんどくさいというところか。
AFに関しては今回の撮影では正確な評価ができない。(被写界深度が浅いうえ、手持ちで、シャッタースピードに対する余裕がない撮影だったので。) これはまた別途三脚を使って撮影するような場合が巡ってくるのをまって評価しておきたい。(やっぱり許されるのであれば、こういう場合は三脚を持っていくべきだな。)
いい演奏ってあるものね
仙台あたりにすんでいるとクラッシックのコンサートに直接いくという機会がまるでないのであるが、今日N響アワーは昨年の定期演奏会のベストを放送していたのであるが、12月の定期演奏会のワレリー・ゲルギエフが指揮をしたストラビンスキーの「春の祭典」を聴いて、久しぶりにいい演奏だなぁと思ったわけだ。
ストラビンスキーのバレエ音楽「春の祭典」と「火の鳥」は特に好きな曲目である。どちらも愛聴しているのはブーレーズの演奏なのであるが、精緻で鋭利な分析に基づく怜悧な演奏が非常に好みなので今も愛聴しているのであるが、今日聴いたゲルギエフの演奏はブーレーズの演奏の対極にある演奏でなんと言ってもエネルギッシュでダイナミックな演奏なのである。何とも心を奪われる演奏というのもなかなかない。実に素晴らしかった。知らない指揮者だったので、今後チェックしておこう。
それにしてもドイツ−オーストリア系を得意とするオーケストラというイメージがあったが、シャルル・デュトワが音楽監督になって以来、レパートリーがすごく広がっているなと最近思う。最近BS-Hiで定期演奏会を聴いていてもなかなか楽しいし、素晴らしい変化だと思う。
CDとかBSとかで音質のよいものをいつも聴きたいと思うのであるが、クラッシックの場合はそれ以前に演奏の内容が重要で、今回は地上波の何ともいえない音質で見たわけであるが、演奏の素晴らしさを感じられるのであるから、やっぱりアナログとかデジタルとか言った音質だけで語れない世界ってやっぱりあるものだ。