2003年10月25日 土曜日
上野 宣 / ネットワーク初心者のためのTCP/IP入門
表紙がちょっとアレゲだけども、中身はしっかりと書かれているTCP/IPの入門書である。東北Linuxユーザー連合会(TLUC)の「TCP/IP勉強会」の指定教科書になっているので買ってみました。なかなか本屋で見かけなくて今日も3件回ってしまった。仙台の本屋さんもなかなか品揃えが悪くて使い物にならないなぁと思う今日この頃である。
内容はTCP/IPの階層構造でネットワーク層(IP/ICMP/IGMP/ARP)、トランスポート層(TCP/UDP)、アプリケーション層(各種プロトコル)の順に概要をわかりやすく説明していると思う。このあとにリンク層とIPv6の説明が続くので、一通りの理解をするにはこの本を読めば十分ではないかと思う。TCP/IPを理解していないネットワーク管理をこれからやる人は読んでおくべき、勧められる本の一冊だと思う。
この本を読みつつ、telnetを使いこなして各種プロトコルの振る舞いを学んで、簡単なPerl/Rubyスクリプトでサーバとかクライアントを書くことで理解が深まるものと思う。ちょっと昔までは内容がいい感じにすっ飛んでいたが、「インターネットを256倍使う本」が良い線だったのだが、いかんせん古くなってしまった巻はあるなぁ。誰か似たような本書かないかなぁ。(僕が書けと言われるかも知れない。)
東北Linuxユーザー連合会(TLUC)の「TCP/IP勉強会」
久しぶりに勉強会に参加。今回はアプリケーション層の話だったので、Etherealを使ってパケットの中身を見る実習やtelnetコマンドを使ってプロトコルのコマンドを試してみるとか言った実習を行った。POP3はtelnetでもたまにデバッグするときに使うのだが、ふだん直接プロトコルを話す機会がないので、なかなか楽しかった。手を動かして理解できることは多々あるので勉強になるのである。みなさまご苦労様でした。