2005年12月09日 金曜日

塩野 七生 / ローマ人の物語 第2巻 「ハンニバル戦記」

ポエニ戦争特に第2次ポエニ戦争について分かりやすく書かれている和書はほとんど無いので、塩野さんのこの本がほぼ唯一の存在と言える。ようやく独り立ちし始めたローマが直面した危機を克明に、躍動感溢れる文章で見事に書ききっていると言う点で読んでいて楽しい。塩野さんもどこかで述べているが、会戦の地図を載せてしまうと、非常に戦いを理解しやすくかつ面白いものに変えてしまう。いかんいかんと思いつつも、のめり込むように読み進んでしまうのである。
で、そういえば、この本最近読んだことがあるなあと思ったら、昨年の11月15日に購入して読んじゃった本であることに気がつく。ハードカヴァーの本を2冊も買うなんてことをしたのは、買ってないと言う思いこみがそうさせるのであろうなあ。(疲れているだけか。)