2006年02月15日 水曜日

広瀬 雄二 / 「Rubyプログラミング基礎講座

先日ジュンク堂で見つけていたのですが、そのときには買う本がいろいろあったので、今日購入。Rubyの入門書は何冊かあるけれど、どれもRubyのオブジェクトの解説や文法の解説によりがちで、実際に何か書いて実行して見ようと言う本が無かったように思う。たしかに「たのしいRuby」のような平易なものはあるのであるが、かったるいほど文法によりすぎで、この本の続きが欲しいと思うところで物足りない。Rubyに関しては和書も結構な量出ているが、決定版は「プログラミングRuby—達人プログラマーガイド」で良いのかしらと結論づけているわけだけども。
広瀬さんのこの本の場合は、Ruby入門書と言うよりは、Rubyを使ったプログラミングの入門書という感じで、後半は具体的に手を動かしてアルゴリズムの初歩を学べるように作ってある。オブジェクトの使い方・作り方に走りがちなRubyの本の中では、オブジェクト指向的な話題にはあまり触れられていない。プログラミングを学ぶという点ではオブジェクト指向は枝葉的なことで省いてしまって良いし、Rubyの長所は純オブジェクト指向言語であるのだが、実際の所オブジェクト指向をを気にしなくても良いという点にあるのだから。そんなわけで、教える立場としてよく考えて書かれているなと思った。さらに練習問題をこなしていけば、実際にコーディングすることにより動作を覚えていくことが可能かと思う。本を読んで頭で理解しても、手で動かせるようにはならないわけで、演習は重要だと思う。
そんなわけで、yamaさんのRuby学習日記に注目なのである。