2006年06月16日 金曜日

Excel2007を評価中

体験って何だ・・・ というのは置いておいて、Excel2007 Betaをインストールしてみました。(正確にはOffice2007 Pro Betaだが)
Excel2007
メニューがなくなってリボンと言う奴になりました。最初は手惑いそうだけど操作自身は本質ではないし、まあ慣れれば気にはならないかも。マウスでオペレーションする方向になったような気はする。ちょっとしたことをするにもいちいち探索することが多いが、右クリックでうまく乗り切れそうではある。もうプルダウンメニューに飽きたし、IE7もそんな感じなので、Vistaではだいぶんかわるのだろう。とりあえずいろいろつっこみどころ満載のExcelで遊んでみよう。ざっくり使えるように設定の変更。

  1. デフォルトではVBA関係のアクセスができないので、アクセスできるようにする。
    * 「ファイル」-> 「Excelのオプション」->「個人設定」
    * 「開発タブをリボンに追加」にチェック
  2. Addinやマクロ関係の設定
    * 「ファイル」-> 「Excelのオプション」->「セキュリティ センタ」
    * 「セキュリティセンタの設定」は以下の物を設定。他はデフォルト
    • マクロの設定は「デジタル署名されたマクロを除きすべてのマクロを無効にする」
    • アドインの設定 「アプリケーションアドインに対し信頼できる発行元の署名を必須にする」
      ここまで設定しておいてようやくVBAやつっこみどころ満載の分析ツールで遊ぶことができる。早速ひどい話です!を参考に遊んでみたが、とりあえず急を要するというか、10年以上手が入らなくて、困っていた重回帰分析の問題はおおむね解決してますね。いちいち最小自乗法のマクロを書いていたり、Rを呼び出したりしていた訳ですが、意地の悪いデータを入れてもRとほぼ同じ値を返すようです。よかったよかったというか、これだけの理由で十分にExcel2007に移行しても良いかも。各種統計関数の変な部分はこれから追々検証。ざっくりな意見としては、おおむねExcel2004 for Macと同程度の改善であろうと言うところが真相でしょう。(gammalnの問題は変わらずだから、信用しても良さそうな有効桁は11桁くい?) まあMSに大きな期待をするなということで。
      なお一番使いそうな分析ツールは「数式」タブの中にひっそりとあります。ソルバーとかはすぐに見つかったのだが、これは探すのに10分以上かかった・・・ ヘルプと内容が合致していないので困った話だ。
      あとはとりあえず扱える表がむちゃくちゃでかくなりました。これまでの256x65535から16384x1048576になりました。この拡張により、PACELMANのようなExcelのゲームが書きやすくなりますね。
      あとVBAのバージョンは悲しいかな6.0のまま。VBAはむやみに変更できないかもと思うのだが、プログラミング言語としての仕様は枯れているので使いやすくはあるが、割と強い型付けを要求する割には、型設計の自由度が少ない。ワークブックがあるから何でもできるとかいう脳天気な人もいるのだが、ワークシートで表現できるより複雑なデータ型は入れられない(僕は良く何個かの多次元配列とラベルがある構造体を扱うことが多いのだが、そういうのはつっこめないからな)ので、無くて良いと言う話は無いと思うのね。まぁ他の方法を使えと言うことか。.Net 2.0からのコントロールは容易になっているようなので、VB.netなり、C#なりで遊べるんじゃないかねえ。というか、Ruby.Netとか、確実に需要が出ると思うのだが・・・ 今どうなっているんだろう。(というか、OfficeをSchemeとかHaskellとかから触れない物かとか、C++からも簡単に行けるのかとか、いろいろ興味は尽きない。)
      あとOffice関係でインストールの詳細メニューを見ていたんですが、Wordでは文献の目録の入力ができるようになったぽい。前の会社ではLaTeXに回帰していたのだが、今の会社ではドキュメントはたいていWordを要求されるのですが、報告書とかの良いテンプレートが標準にないんだよねえ。僕はだいぶんカスタマイズされた物を、さらにカスタマイズして使っているけど。スタイル使っている人少ないのかな。格好いいのはないものか・・・