2006年07月08日 土曜日
また無駄に齢を取ってしまった
今日は誕生日らしい。すっかりそんなものの存在を忘れていたのだが・・・
誕生日だからと行っても特に普段とは変わらないので、今日の食事も何となく適当なジャンクフードになりそう。なんだか一人で孤独に暮らしていると、どんどん適当なだめだめな生活になっているような気がするのである・・・ なんとかせねばとは思うが、まぁどうにもなるもので無し・・・
サイモン・シン / 「フェルマーの最終定理」
僕が大学生をやっていた頃の前半は数学に夢中の日々を過ごしていたのであるが、そのころの数学上のホットな話題と言えば、3世紀の間偉大な数学者の頭脳を悩まし続けてきた「フェルマーの最終定理」が証明されたというなかなかホットな時代に暇な学生をやっていたなと今更ながらに思うのである。フェルマーの最終予想(今では証明されたので、Fermat-Wilesの定理って言うのだろうか)が主張する内容は、中学生でも分かる非常に簡単な定理なのだが、証明には20世紀になって登場した数々の数学の分野の知見を総動員してせざる得ない壮大な話題である。
本書も読もうと思っていて置いておいた本であるが、気が付いたら文庫化されていたので文庫版を購入。この本も青木さんの翻訳。類書は何冊かあるのだが、サイモン・シンの衝撃のデビュー作であるこの本の評価が最も良いので、この本を読んでみる。サイモン・シンも常にマークしておくべきサイエンスライターであろうと思うのである。
小松 左京・谷 甲州 / 「日本沈没 第2部」
パニックSF小説の第一人者と言えば僕は小松左京を押したい。「復活の日」を読んだ高校時代から思っているのであるが、「日本沈没」はセンセーショナルな題名、壮大な終末物という点でおもしろい小説ではあった。が、読めば分かるとおり_日本沈没は未完作_なのである。日本が沈没したところで「第1部完」なのである。読後の中途半端だけが印象に残る小説でもあった。が、なんと今日書店に行ったら、30年を経て続編が出ているではないかということで、衝動的に購入。第1部は小松左京の小説が読みにくくなっていた間に苦労して購入していたので、通読できそうである。果たしてどう決着を付けるのか楽しみである。