紫陽花と菖蒲
カメラ機材も入れ替わったので、またまた地道なデータ取りの日々が始まるのであるが、家の中での定常光源での露出データはおおむね取ったので、フィールドに出て行って撮影してみようという状態になった。(正式対応していないEc-Sスクリーンを使用することによる露出のずれをデフォルトのEc-CIIIスクリーン基準で取っておく必要があるため。どの絞り域でもおおむねEc-CIIIに対して+0.1~+0.3EV程度のずれのようだ。) 実写のデータが伴わないとどうも使い勝手が分からないので、いつものごとく「なばなの里」に出かけてみることになった。
EOS-1Ds MarkII / EF 180mm F3.5L Macro USM / 絞り優先AE 絞り F5.6 +1.0EV補正 (シャッター速度 1/250秒) / ISO: 100 / WB: Daylight
なんの工夫もなく、日の丸構図で撮影してみる。花びらの縁取りが綺麗な色合いの紫陽花だった。花は小さかったのでF5.6程度でおおむね被写界深度には入っているようだ。縦位置で撮影した方が良かったかもと思うのだが、この写真は会社のデスクトップの壁紙用に撮影した物なので、横位置での撮影である。
紫陽花のような奥行きのある花は僕にとって意外に撮影が難しくて、いつもピントをどうコントロールするか悩みどころが多く、苦手な素材である。まあポートレートと同じかと割り切って撮影した見たのが今回の写真であるが、以前ほど苦手感はないような気がする。撮影した日は曇天でフラットな光線状態だったので撮影しやすかったのだが、一瞬だけでも陽の光が欲しかった・・・
EOS-1Ds MarkII / EF 180mm F3.5L Macro USM / 絞り優先AE 絞り F3.5 +1.3EV補正 (シャッター速度 1/640秒) / ISO: 100 / WB: Daylight
EOS-1Ds MarkII / EF 180mm F3.5L Macro USM / 絞り優先AE 絞り F3.5 +0.7EV補正 (シャッター速度 1/320秒) / ISO: 100 / WB: Daylight
セイヨウアジサイとガクアジサイのクローズアップ。後者はほぼ等倍付近までクローズアップしてみた。マクロレンズで寄ってみるとまた異なる一面を切り取れるので、紫陽花という花は被写体としてなかなかおもしろいのかもしれない。
EOS-1Ds MarkII / EF 50mm F1.2L USM / 絞り優先AE 絞り F1.2 +0.7EV補正 (シャッター速度 1/3200秒) / ISO: 100 / WB: Daylight
EOS-1Ds MarkII / EF 50mm F1.2L USM / 絞り優先AE 絞り F1.4 ±0.0EV補正 (シャッター速度 1/1000秒) / ISO: 100 / WB: Daylight
標準レンズの絞り開放域で少々寄って撮影してみた。相変わらず使いこなしが非常に難しいレンズであるが、絞り開放域では優しい感じのボケ具合がなかなか良くて、こういう感じの写真が撮れるので好みのレンズである。すっかり欠かせない悩ましいレンズとなった。
EOS 5D / EF 50mm F1.2L USM / 絞り優先AE 絞り F1.2 ±0.7EV補正 (シャッター速度 1/4000秒) / ISO: 100 / WB: Daylight
EOS 5Dでも撮影した。レンズ本数を少なめでボディ2台の運用だと、どうしてもサブ機の方は撮影枚数が少なくなる物で、今回1Ds2では100枚くらい撮影したが、5Dでは15枚くらいの撮影である。(比較のために似たような写真を撮らねばということで、撮影した物が多い。) さすがに写真の解像度を縮小して揃えると差は見えづらくなるし現像過程もほぼ同じなので色合いも似てくるように思う。ただし元の写真のサイズは大分違う。両者の比較はもっと撮影しなければと思うのだが、操作性とカメラ性能を考えると重さを除いてEOS-1Ds MarkIIの方が圧倒的に使いやすいと思うのは、1D系の操作になれているからだと思う。
EOS-1Ds MarkII / EF 180mm F3.5L Macro USM / 絞り優先AE 絞り F3.5 +0.7EV補正 (シャッター速度 1/640秒) / ISO: 100 / WB: Daylight
EOS-1Ds MarkII / EF 180mm F3.5L Macro USM / 絞り優先AE 絞り F3.5 +0.7EV補正 (シャッター速度 1/200秒) / ISO: 100 / WB: Daylight
何年かぶりに撮影した菖蒲。前回撮影したのは2004年6月20日。このときは日記記事にも書いてある通り、花祭りのほぼ最終日に出かけたこともあって散々な結果であった。(撮影できた状態の良い花はアップしてある物しかなかったという・・・) 今回はさすがに公開時期の前半だったようで、咲いていない花の方が多く状態は良かった。ちなみにその前に菖蒲を撮影したのはまだフィルム時代でおそらく2001年の夏だったはず。(日記書き出した頃だが記録は残っていない。) 絞り開放で撮影したが、もう1絞りくらいは絞った方が良いかもしれない。菖蒲の撮影の記憶では200mm F2.8で撮っていた記憶があるので、F3.5で良いかと思ったが、花全体を深度に入れておきたいかもしれない。
EOS-1Ds MarkII / EF 50mm F1.2L USM / 絞り優先AE 絞り F1.2 +0.7EV補正 (シャッター速度 1/640秒) / ISO: 100 / WB: Daylight
重い荷物に負けて、歩き疲れて休んでいたときに撮影したもの。このくらいの明暗差があるとつまらない物を取っても意外に良く見えて、レンズはやっぱり楽しい。
今回の写真は曇天にもかかわらず色温度はDaylightにしてみた。曇りの少々青い感じを出して、割と撮影時の記憶通りの色になっていると思う。やはり曇りや雨という天気は積極的に色遣いに使っていきたい物である。