冬の大三角
この週末はお仕事仲間で3年ほど続けている星を観る会の観望会+忘年会に愛知県豊田市の山奥の方に行ってきた。金曜日まで天気が悪かったので、観望会が抜けてただのお泊まり飲み会になってしまうかもという心配があったが、日没あたりからだんだんと晴れてきて薄明が終わることにはほぼ快晴という絶好の星見日和となった。これまでの観望会でなかなかなかったよい天気だった。
EOS 5D MarkII / EF 24mm F1.4L II / バルブ F2.8 / シャッター速度 90 sec / ISO800 / Kenko Softon A / ST6で2枚加算平均コンポジット
EOS 5D MarkII / EF 24mm F1.4L II / バルブ F2.8 / シャッター速度 90 sec / ISO800 / Kenko Softon A / ST6で2枚加算平均コンポジット
1枚目は冬の大三角~牡牛座、2枚目はオリオンと牡牛座でプレアデス星団が入るようにフレーミングしたら、シリウスが切れちゃった。
おそらく昨年夏のペルセウス群以来の星見だったが、今回も天気は良く、東~南西にかけて空は暗かったので秋から冬の星雲・星団を観て楽しんだ。途中別の駐車場に愛知県内の眼視観望中心のグループがいらっしゃっていたので、少々お邪魔していろいろと見せていただいた。やはり40cm超のドブソニアンで観る星雲・星団は素晴らしい。やはり写真を見るのもいいが、自分の目で見るというのも別な趣があって良いと思う。
今回はいつものように反射望遠鏡を持って行くわけにもいかない状況なので、EOS 5D MarkIIとEF 24mm F1.4LIIといういつもの組み合わせだけではなく、長らく眠っていたポータブル赤道儀を持ち出してみた。天文趣味を復活させたときに写真メインになると思ってポータブル赤道儀を購入していたのだが、SXDを購入して以来そっちに載せた方が楽なので、なかなか出番がなかった。うちのポータブル赤道儀は高橋製作所のスカイポート(TG-SD)なのでなかなかライトウェイトに楽しめるのだが、名古屋駅に着くまで自由雲台を忘れてきていたことに気がつかなくて、急遽購入した安い自由雲台に泣かされる羽目に。可動域が小さく制限があり構図決めにかなり制約が生じることになった。
ということで、24mmで撮影なので適当に極軸をあわせて、撮影を行ってみた。ざっくりテスト撮影した結果おおむねISO800、F2.8、90秒くらいが良さそうな露出だったので限られた構図でざくざく撮影。インターバルタイマーのホールドモードの解除の仕方がわからない問題に遭遇したが、何とか乗り切って撮影したのが今回の写真である。やはり30秒以上の露出にはインターバルタイマーが欠かせない。
明るい星を滲ませるためにソフトフィルタを使用し、DPPで周辺光量補正を行った後TIFFで書き出して、StellaImage6で光害分のかぶり補正を行ってから、加算平均コンポジットを行った。あとはPhotoshopで適当にレタッチ。やはりこの露出条件くらいになると星座の形がわかる程度に滲んでくれてなかなか良い。5D2のライブビューできっちりピントを合わせると、このレンズでは星座の形が全然わからないほど緻密に写ることはすでに試してあるので、今回は忘れずにソフトフィルターを持って行ったというわけである。
今回の星を観る会は初参加の人にも楽しんでいただけたようなので、なかなか満足のいく観望会であった。この時期の山の上での観望会は寒さとの勝負というところはあるのだが、風も落ち着いていたので寒さで根性がくじけた1時くらいまでの観望会であった。