2001年11月05日 月曜日

入れ物にもこだわるのかぁ…

一流の料理人は素材や味だけでなく、器にもこだわるのだと言う。海原雄山なんかは部屋や建屋までこだわりそうだ。で、最近写真を整理していて、さすがにフィルムキャビネットやら防湿庫なんかいらないと思うけども、手渡す写真はちょっと凝ってしゃれたアルバムにいれて渡すのもいいかなぁ思ってみたりする。
いつも手渡すのはよく撮った場合は20枚くらいだから、20枚くらい綴じられるアルバムと言うことになるが、結構なお値段かな。(最近2Lでプリントしたりしているので。) なんかうまい具合にキタ○ラにはめられているような気もしないわけではない。

最近映画化ばっかり…

つまらん。文章を読むのが面白いのに。何でイメージを映像化されなきゃならないの? しかも他人のイマジネーションを強要されるわけでしょう。僕は映画が大好きな人間なので、映画が悪いわけではないことは分かっている。なぜ優れた本を映画化するかが分からない。
あまりベストセラーは読まないものなんだが、「冷静と情熱のあいだ」が映画化されるという話。この本は面白そうだなぁと思って読もうと思っていたのだが、映画化されるという。宣伝だけでなく映画でもEnyaの音楽が使われていてびっくりだ。この本が面白いなぁと思ったのは10年以上前に、「恋愛小説というのは必ずつまるところ半分の話だな」と思っていたからだ。この本の作者たちももそう思って書いたに違いないのだ。と言うことで近日中に読もうと思っている。
他にも「ハリーポッター」もJ.R.R.トールキンの名作「指輪物語」も映画化されるという。本で読んでおきたいものをどんどん映画化してどうする。本を読む楽しみがないじゃん。(「指輪物語」の現行の訳本は読んでいないなぁ。ずいぶん前に「指輪物語辞典」を購入して、訳語が変わっていて話が通じてないことが分かったんだな。今は読まなくてもわかるけど。)
とはいえ、最近本で読んでこそ楽しめる本に出会っていない。ひょっとしたら高校時代に読んだ、ダニエル・キイスの「アルジャーノンに花束を」以来出会っていないんじゃなかろうか。あの本は今でこそ演劇で演じられることもあるし、昔の映画版(「まごころを君に」と言うタイトルだったが)を観ることも出来るが、やっぱり本を読んでこそ楽しめるし、本を読む醍醐味はああいう本に出会うためにあるのかもしれない。原書もなかなか凄い本だが、あれを日本語に翻訳された小尾芙佐氏も凄い。あのたどたどしいミススペルばっかりの英文をたどたどしい誤字がいっぱいに翻訳するのだから。長編版もいいんだけども短編版も良いのよね。好きな小説なのでいろいろ取り揃っています。
こうして考えると高校時代には面白い本を読んでいたなぁと思う。ハインラインの「夏への扉」も面白かったし、クラークの「幼年期の終わり」と「都市と星」も面白かったな。アシモフの科学エッセイや「銀河帝国興亡史」も結構好きだったし。そういえば最近わくわくするような小説に出会っていないのが残念。ずいぶん本棚には本がいっぱいあるんだけども。