2002年12月12日 木曜日

栗本 薫 / グイン・サーガ 87 「ヤーンの時の時」

ここ2ヶ月外伝17巻(2分冊)がでているのだが、最近イシュトヴァーンはどうでもいいやと言う感じなので、購入していない。で、ここ数巻怒濤の展開を見せている本編なのだが、ようやく発売されたので即購入、読了。ああ_来るべき時が来たか_と言う感じですか。
ここずっとナリスとグインの対面に期待を寄せていたのだが、対話の内容としては「古代機械」の「マスター」の引き継ぎなわけで、ちょっと肩すかしな内容であったが、リンダを託しついに眠るように事切れてしまった。救いは、最大の望みであったグインと会えたことであろうか。もう少し長く彼との時間を持たせてあげて、世界の黄金律に関する議論をさせたかったが。
グインとナリスの対談の場面でナリスが力尽きてしまった後、ヴァレリウスがナリスの手からゾルーガの指輪を外し、

「これをお使いになるようなことにはならぬままで済んで良かった」
と言ったところで、本当に亡くなったのだなと実感しました。今回のヴァレリウスの言葉はいろいろと私生活で思うところと重なる部分があり、なかなか悲しい気分になりましたが、いろいろ僕自身も考えるところがあったかなぁ。
と言うことで、今後の流れはどうなるのであろうか。これはこれで楽しみではある。