2003年05月31日 土曜日

5月ももうお終い

今月は忙しかったのであっと言う間でした。仕事の方は毎週大きな問題(ほとんど人災とか天災としか言えない話)で忙殺され、仕込んだ実験も今回の地震でやり直しだし。(お仕事は1ヶ月単位で後ろにずれるのね。) ままならぬ話に弄ばれた一月でした。
そんな中での救いはkumanekoさんと撮影に出かけられたことだろうか。写真をまとめることが今できないのが厳しいのだけども。

ワレリー・ゲルギエフ / ショスタコービッチ「交響曲第7番 レニングラード」

何下に手にとってみたCDで、最近注目しているワレリー・ゲルギエフの新譜。キーロフ歌劇場管弦楽団・ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団による演奏である。
ショスタコービッチはマーラー・ブルックナーに比べると評価されていない作曲家だと思う。僕はマーラー以降の作曲家の中ではショスタコービッチが最も好きな作品が多い。20世紀音楽の中でも非常に聴きやすいとは思うが、実に暗くて屈折しているとは思いますね。その辺が受けないのかも。そのなかでも有名な作品である交響曲第5番と交響曲第10番は僕にとって鳥肌が立つような曲である。(僕は5番はバーンスタイン、10番はカラヤンの演奏にすっかりはまっているのだが。) まぁ旧ソ連の音楽で生き残る唯一の作家であろうと思う。(でも結局ショスタコービッチも反体制派なんだよねぇ。)
第7番の「レニングラード」はレニングラード(現在のサンクト・ペテルブルク)がナチス・ドイツに攻められていた1941年の7月に作曲が開始され、12月に書き上がった曲で、演奏に必要な編成は非常に巨大(今回の録音でも2つの管弦楽団を使用している)で、曲の内容も非常に巨大。第1楽章のドイツが攻め込んでくる行進曲を聴いていると今回の演奏もまた圧巻なのである。
しばらくどの演奏を買おうか悩んでいるうちにすっかり忘れてしまっていたのであるが、今回ゲルギエフの演奏を買えたのは良かったかも知れない。おすすめの一枚であることには違いない。

Sarah Brightman / The trees they grow so high

Sarah Brightmanによるフォークソング集。今回のライナーノーツを読んで、彼女がミュージカル出身であることが分かった。でもスタート地点がそうだから、ポップスとクラッシックの高度な融合ができるのだと思う。こういう活動はクラッシック出の歌手にはできんだろう。
今回はイギリスの民謡集なのだが、これまたシンプルで素晴らしい。まだ聞き込んでいないのでなかなか感想が書けないのだが…