2003年02月07日 金曜日

栗本 薫 / グイン・サーガ 88 「星の葬送」

前巻(「ヤーンの時の時」)がああいう内容だったので、今回は予想できる話ではあるが、某BBS(ネタバレ掲示板なので注意)の記事の如く、次巻以降に遺体の移送・お通夜・本葬・埋葬とか言う感じで1巻ずつ話が進むと痛すぎる。(この記事には笑いましたが…) まぁ次巻以降のレムス・パロとケイロニア・ゴーラ連合軍の闘いといった怒濤の展開に期待と言うことで。
今巻もリンダが大活躍と言うことで、読んでいていたたまれないのですが、ファンとしてはとても嬉しい。フェリシア夫人と対峙するシーンは何となくベルバラでのアントワネット対デュバリー夫人を彷彿とさせられたし、マリウスとの対峙もなかなかだったし… でもイシュトヴァーンのことは今でも好きなんですね…
でもイシュトヴァーンとのシーンでのリンダの台詞、_「イシュトヴァーン、・・・ 私たちの恋も同じよ・・・ それはあの蜃気楼の草原に、死んで横たわっているの・・・もう帰ってこない。一度死んだものは、もう帰ってこないんだわ。人も・・・ 恋心も。 無理に呼び戻そうとすれば、それは醜いゾンビーとなって、美しかった思い出や愛さえも、二度と見るに耐えないおぞましい憎しみに変えていってしまうものなの・・・」_と言う台詞あたりに、リンダも成長したなぁと思う訳なのだが、ちょっと考えさせられました。
と言うことで、遠い未来に彼女には幸せな境遇が巡ってくればいいなぁと思う訳なのだが、このままで行くとパロの女王陛下となってしまいそうで、さて、どうなるんでしょう?
次巻発売は4月上旬とのこと。公約通りですね。楽しみにして仕事に励もう。