2004年03月13日 土曜日

GLADIATOR

引っ越しの荷物がさっぱり片づかないと言っている割には、横内さんに「おもしろいよ〜」と勧められたので見てしまった。(レンタルで借りてきました。)
一応古代ローマ関連の本はいろいろ読みあさっているので、_史実とは全くあわないな_と思うけども。(五賢帝最後の皇帝であるマルクス・アウレリウスは治世の後半はコモドゥス帝を共同統治者にしているから、後継者として指名されているわけだし。評価は良くないのは認めるが。) 映像は非常に素晴らしく、冒頭のゲルマニアの前線での戦いのシーン、コロシアムでの戦いのシーンなどは時代考証がきっちりされていると思う。内容ともなかなか素晴らしい映画だったと思う。
最近ちゃんと吹き替えの方も見るようにしているのだが、翻訳は字幕より吹き替えが上のように思える。固有名詞では、Ceaserはカエサルとしていたし、舞台に応じた言葉になっているし、_最近字幕で見るのも大切だな_と思うのである。今回気にになったのはCiceroがしせろーと読んでいたことくらいか。字幕ではキケローになっていたけども、ラテン語の発音的にはキケローの方が正しいと思う。
是非リドリー・スコットかピーター・ジャクソンあたりにハンニバルかスキピオ・アフリカヌスを主人公にローマとカルタゴを巡るポエニ戦争を是非とも映像化して欲しいと思うのである。(アレクサンダー大王に継ぐ古代の名将と言えば、カルタゴのハンニバルであり、ローマのスキピオ・アフリカヌスなので、その生き様を見てみたいものだ。) ちなみにgladiatorが振り回していた剣はgladiusと言って、スキピオ・アフリカヌスがスペインで使われていたものをローマ軍に導入したものだそうな。