2005年08月21日 日曜日

お出かけ

今日は青嶋さんが帰省帰りで都心に出ると言う話だったので、久しぶりにおいしいものでも食べに行きますかというお話でおでかけ。最近根津駅の近くの讃岐うどん屋さんのうどん美味しかった。そのあと秋葉原と渋谷を散策。基本的に秋葉原はもう僕の行く街ではないことを再確認。

井上 直久 / イバラード博物誌

渋谷で青嶋さんと別れたあと、Bunkamuraで「ブラスト!」を見ようかと思っていったんだが、当日券はすでに立見状態。しかも買えるかどうか分からない長蛇の列ができていて断念。まぁかなり歩いたあとにさすがに4000円も出す気になれなかったのと、人気講演なんだからもうちょっと計画性が必要だと再認識。
その帰りBunkamuraの1Fのホールで井上 直久氏(イバラードな人ですな)の個展&販売会をやっていたので見てみることにした。まぁBunkamuraでやっているんだったら、秋葉原などでよく見かけた天野喜孝のシルクスクリーン(レプリカのレプリカ?)の販売会よりは数段まともだろうと思ってみてみたら油彩の作品ばかり… さすがにお値段も一桁違う。
井上さんの絵は、ラピュタをテーマにしていることもあり、空の色彩特に黄昏時の絶妙な色彩感と、イバラードの世界観とも言うべき独特の遠近感が狂っている絵が好きなので、作品の実物を見ることができて良かった。やっぱ油彩も良いなあと思ったことと、あの色合いは油彩だから出るのかと改めて勉強になった。(昼間の絵はパステルとかも使ってるのかと思っていたし。)
そういえば見覚えのある方がいらっしゃると思いきや、やっぱり井上さんご自身だったので、ちょっと話をさせて貰って、本にサインとイラストを貰ってきました。夕焼けや空が水面に映った写真を撮るのを趣味にしているのは井上さんの絵の影響なのだが、そんな話をしていると黄昏時の色彩感はやっぱり良いですねとか、難しいでしょうとか言う話になって楽しく話ができて良かった。寄り道と思ったのだが、なかなか嬉しい機会を得て良かったのでした。

David and Leigh Eddings / 魔術師ベルガラス 1 「銀狼の花嫁」

エディングスの久しぶりの翻訳。原書では1冊で出ているBelgarath the Sorcererの1冊目。最近The Belgariadの翻訳が数年ぶりに再刊されたと思ったら、この本がでるからだったのか。翻訳ではBelgarath the Sorcererが3分冊、Polgara the Sorceressが3分冊ででるそうだ。
シリーズの内容は「指輪物語」に対する「シルマリルの物語」のような関係にあると言ってもいいだろうが、各民族の口承で歪められた歴史的な出来事の伝承と現在の視点から語られるThe Belgariad/The Malloreonとは違って、すべての時代をリアルタイムで生きて、歴史に関わってきたBelgarathとPolgaraがそれぞれ自分の視点で7000年にわたる歴史を語るという内容になっている。
帰りに渋谷から各駅停車にのって北千住で乗り換えるかと思い、1巻目の「銀狼の花嫁」を読んでいたら、2/3程度読んだところですでに越谷だったのだが、Belgarathの軽妙な語り口調がとても楽しい作品となっている。得てしてThe Belgariad/The Malloreonが紀行幻想小説と揶揄されてきた(設定した世界をとりあえず全部歩くんですから)が、今作では時代が飛びすぎていてそんなところも感じさせない。1巻目でBelgarathの生い立ちからある事件までが一気に語られるのだから、2巻目からどういう展開に・・・