星見機材発注!

先日のエントリにちらっと書いたが、新企画スタートってことで星見機材を派手に発注。実は宮城に住んでいたときにも何度か天体望遠鏡を買うかと検討したことはあった。当時は忙しいにしても時間的な余裕があり、星見をするには良い場所に住んでいたのだが、検討当時には経済的に手を出せなかったので、ずっと検討しては保留となっていた。(手元のメモでは2000年6月、2003年11月あたりに検討資料が残っている。) 写真を始めて以降撮影も考慮することになったので、写真機材がおおむね揃った現在が動く時期なのかという結論に落ち着いた。(まあ身の回りに仲間もいることだし。)

僕の中では星見の趣味は実は息が長く細々と続いている。現在技術系のお仕事(とは言え、さっぱり分野に関係はないが)をしているのは、子供の頃から続いている天文への興味が引き金になっているのは確かである。(そうでないと、そもそも理科系を志さない。) 子供の頃、漠然と空を見上げるだけだったが、小学生の中頃にVixenのポラリス赤道儀に10cm F10のNewton反射望遠鏡を親に買ってもらって、結構遊んでいた。(たぶん今も実家にあるんじゃないだろか?) 実際に今回ふと天体望遠鏡を購入してみようと思い立ったのは以下のような理由である。

  • 自動導入できる架台がそこそこ安価になったこと
  • フリーソフトとWebカメラで自動ガイドが出来そうであること(技術的な調査は必要)
  • 十分に低ノイズのデジカメならば、相反則不軌がない分だけ扱いやすいかも知れないと言う感覚(2003年9月15日の記事2003年10月30日の記事2003年11月13日の記事あたりの感触)
  • ちょっとでかければ十分空が暗い地方に転居したこと
  • 身の回りで撮りたいと思う被写体がほとんど無いこと (さすがに手持ちの撮影機材を遊ばせておくにはもったいなさ過ぎる。)
  • こういう投資ができるのも今が最後であろうという漠然とした想い
    ということで、VixenのSXD赤道儀に口径200mm F4(焦点距離800mm)のNewton式反射を発注。 赤道儀は最新のものの選択で、同架重量を考えるとこのクラスかなと。実際にこれよりも良さそうな機材はあるにはあるが、赤道儀だけでも40万円以上の選択になる上、自分自身でもどこまでがんばってやるのかよく分からないので、最低限必要なクラスを選択。カタログ上の搭載可能重量が15kgなので、おおむね安定して動かせるのは10kg程度。写真を撮るとして、鏡筒が7.3kg、カメラが5Dだと750gくらいだから、ガイド鏡が必要になってもぎりぎり行けるかなと言うレベル。また写真レンズでも手持ちの300mm F2.8だとこのくらいの架台で十分すぎる性能であろうという結論だ。なお発売されてまだ半年経たない赤道儀なので、メカ的にどうかとか言う心配はある。
    光学系は2000年に検討したときからこの鏡筒が良いだろうという結論を得ている。(実際に2000年に検討したときですらロングセラー機であった。) 写真用の光学系は現在の手持ちで300mm F2.8があるので、ちょっと長焦点に振って星雲星団の観望・撮影から月面の拡大撮影までオールマイティに使いこなせそうな口径200mm F4を選択。Newton反射望遠鏡は眼視ではあまり気にはならない物の、写真撮影においては像高が高くなるにつれて大きくなるコマ収差を無視できないので写真撮影用にコマ収差補正レンズも同時に購入。あとこのくらいの明るさになるとピントもかなりシビアにあるので、接眼部に若干の改造を施す予定である。(接眼部交換はコマコレクタレンズが使えなくなるので、ピント減速微動装置を付ける予定。) まあ趣味が長続きしそうであれば300mm F2.8とこの鏡筒の間を埋めるような屈折望遠鏡に手を出したいなあとは思っている。
    しばらく望遠鏡の素振りと言うことで、しばらくベランダでの極軸調整(うちのベランダは南向きなので北極星は見えない。) 都会でもいつでも見えそうな月の観望と直焦点撮影、拡大撮影に徐々にチャレンジしていこうと考えている。もっとも夏の間次の日の出勤も考えると、薄明が終わるのはおおむね21時台、寝る時間を確保するために1時には撤収としても、しばらくはベランダで月面の写真でも撮とるのが良い練習になるのではないかと考えている。
    あと使用するカメラは当面5Dで行く予定だが、このカメラは通常撮影に使いたいカメラであることと、天体撮影時に何かしらの事故で落としたりすると痛いこと、将来的には天体撮影用にフィルタ改造を施した方が特に赤い散光星雲の色の出方に差が出てくると想われるので、安くて軽いKissDNあたりを中古購入することになるかと考えている。まあ人に見せられる物はなかなかできないとは思うけども。 とりあえず当面の問題は、発注して納期が1ヶ月程度かかるということだろうか。(発注は6月末、納期は7月末だそうな。) まあ発売間もない赤道儀に手を出したので仕方ないと言えば仕方ないのだが、精神的にそわそわしちゃって、仕事にならないじゃないか・・・