レンズの整理候補

2月と言えばカメラ・レンズの新製品発表の季節ということで、今年のキヤノンはどう来るかと思っていたのだが、TS-E 17mm F4LTS-E 24mm F3.5LIIが相次いで発表された。良くレンズ仕様見ると、かなり見るべき所がありますね。F8でのMTFが広角が弱いとされてきたキヤノンのレンズの中で異例なほど良すぎること、イメージサークルが58.6mmから67.2mmに変更されていること、シフト動作方向とティルト動作方向が可変であること、最短撮影距離が17mmは25cm、24mmは21cmと超広角~広角レンズでおおむね欲しい所に来ていること。(ちなみに16-35/2.8IIや17-40/4の最短撮影距離は28cm。24/1.4IIの最短撮影距離は25cm。) と言った具合。今後10年以上先までの写真ライフを考えて、魅力がありすぎるレンズなのである。

これは、レンズの整理をしてでも導入せねばなるまい。最近TS-Eを使い始めてこれはかなり写真表現的におもしろいレンズと思うようになったので、TS-E 45mm F2.8も購入して中判カメラの導入とかも考えていたのだが、多少制約はある物の135システムで十分遊べるなという結論で良いかと思うのである。
現在の手持ちレンズは現在の撮影機材の紹介に書いたとおりなのだが、実は結構使っていないレンズや部品保守期限の切れている保有していてリスクのあるレンズがあって、どうすべきかずっと悩んでいた訳であるが、この際多少の出費を考慮しても放出してもOKだろうなと思っている。ちなみに値段を合算して無駄な買い物したんじゃないかという突っ込みをする人はいると思うが、それぞれのレンズにはそれぞれの導入動機があり、それぞれ活用した結果、妥協して使っているものはあるし、用途がダブっているのであればあえて保有する意味はないし、部品保守期限が終わっているレンズを保有するリスクも考えているのである。決して無駄な買い物ではない。では、候補と理由を挙げる。
EF 16-35mm F2.8LII USM
結構最近に購入したレンズでおおむね16mmで使いこなせればと思って16mmでの撮影が多いのだが、周辺減光が酷く青空が入るシーンではF5.6以下に絞って使うことが多い。望遠端は性能が安定しているとは思う物の単焦点レンズの方を使う機会が多いので、ほぼ20mmもしくは16mm専用のレンズとなっている。もしTS-E 17mm F4Lを買えるのであれば、用途は完全に被るので持っているべき理由はないだろう。(20mmを使っているのは開けて撮りたいときの周辺減光がある程度無視できる画角であるため。)
EF 24mm F1.4L USM
現状ではEF 24mm F1.4LII USMと完全にダブっている状態。新旧性能比較を完全に終えていないので保有しているが、製造終了モデルになってしまったし、微妙な使い勝手は新型の方が良いのは事実なので、リプレースしてしまう可能性大だろうな。
TS-E 24mm F3.5L
本の先月購入したばかりではあるが、このレンズ自身がモデルチェンジしてしまったので、II型を購入するなら保有する意味はない。(性能比較をするまでもなく新型の性能・機能は良い。)
EF 50mm F1.4 USM
EF 50mm F1.2L USMという癖のあるレンズを手元に残すのかと言う話はあるが、最近の50mmの撮影はF1.2でしかやってないし、近接撮影でF1.2の焦点移動に大分悩まされたが、気になるシーン用に50mmマクロも買ったし、まあこのレンズのうちでの使命は終わったかもなと思う所。(TS-E 45mmも導入すると50mm付近ほぼ揃うとかおかしなことになるので、持っている意味はないだろう。)
EF 300mm F2.8L USM
このレンズを手放すというのはもう購入できないという点で勿体ないのではないかと思うのは誰しも思う所。でももうこのレンズ壊れると修理できない。持っておきたいというのと持つリスクを常に天秤にかけているのだが、最後に派手に使ったのはミハイル・シューマッハが引退した年のF1鈴鹿だったので、もう2年以上まともに稼働してないレンズになってしまっている。持ち運ぶ手段(=車)も引越時に売り飛ばしてしまったので、残念ながら保有リスクの方が高くなっている。
というところか、EF 24-105mm F4Lとかも出して良いんだけど、まあ便利なレンズなので持ってても良いかとおもうところではある。もしこれらのレンズが欲しいっていう人がいれば、今の中古流通価格よりちょっとお得なお値段で放出を考えているが・・・ オークションに出すべきか悩むなあ・・・ まあ2ヶ月考えることとする。