2003年06月23日 月曜日

帰路

帰路は特に問題なく、波乱もなく、無事に仙台空港に着いた。(普通そうだ。行きの波乱が変なのだ。)

竹内 薫 / 『ネイチャー』を英語で読みこなす

Nature(日本語版)といえば、Scienceと双璧をなす科学雑誌であるが、科学全体を扱う学術誌という位置づけで良いんだろうか。たしかにNatureとScienceに掲載される論文を書くというのは自然科学の研究者の目標の一つだとは思う。
久しぶりにブルーバックスを見に行ったらこの本が置いてあったので早速購入。もともと_英文誌であるNatureを英語で読みこなすのは当たり前_なのであるが、そういうつっこみはおいて、なかなかおもしろい視点を提供してくれる本である。よくReadingの教材にTimeやNewsweekを使えなんて言うアドバイスがされるが、典型的な理系人間にとっては少なくとも政治経済より自然科学の記事の方が読みやすいのは当然(自然科学を志しても技術屋でも政治経済に興味を持てないと当然駄目だと思うが)であるから、TimeやNewsweekよりNatureの方が読みやすいと思うのは当然か。(もともと自然科学系の英文の方が読みやすい傾向にあるけれど。) たしかにマスターの頃に先生に「日々、NatureのHighlightsやPhysical Review B(Condensed Matter and Materials Physics)のAbstractに目を通しなさい」と言われたもんだが、確かにこういう努力を忘れたら駄目な人になっちゃうなぁ。(実際駄目な人に成り下がっているし。)
そういえばこれまで気が付かなかったが、日本で売っているNatureのhighlightsは日本語訳が付いているんですね。しかもNews and Viewsも「知の創造」と言う選集が翻訳されて出版される時代になったので、「知の創造」を読んで気に入った記事の原文を読めば確かに勉強になるわねぇ。なるほどと言う話でした。

志村 史夫 / 理科系のための英語力強化法

最近英語ネタが続くのは必要だと思うからなのだが… この本は「理系なので英語が苦手だから」という理由で買ったら痛い目に遭いそうな本である。ただこの本、実践的だとは思うのよね。(その前にちゃんとした日本語の文章が書けるのかと問われれば、さっぱり駄目だねぇ。)

養老 孟司 / バカの壁

最近話題になっているので忘れないうちに読んでしまおうと言うことで購入。半分くらい読んでもういいやと思わないでもないのだが… 「話せば分かる」というのは確かに嘘で、_いくら話をしても話が通じない人だらけ_と言うのは確かかもと思う局面が多いのだが、よく考えてみると確かにこの本の通りと感じるところがないわけではない。個人的にはもっと過激な意見を述べて欲しいのであるが、それはなかなか難しいか。

ワッツ / Liszt Piano Works

最近リストにはまっているので、ちょっとマイナーな曲が収録されているCDを購入。選定の理由は「パガニーニによる超絶技巧練習曲(S140, 1837)」が収録されているからだが、ただ内容はどうなんだろう… あと何枚か聴かないと良いんだかどうなんだかサッパリわからんわね。ちなみに演奏に着目した解説を発見。僕にはこういう聴き方はできないなぁ。このページを見ると確かに録音は無茶苦茶少ない。ただ「パガニーニによる大練習曲 S141, 1851」と聴き比べると倍くらい音が多い気がするのは確か。普通に聴くんだったら「パガニーニによる大練習曲」を聴いた方が良いと思う。(曲は好きなのだが、良い演奏となるとこれまたと言う難曲だなぁ。)

カール・リヒター / バッハ 「ヨハネ受難曲」

元旦にサイモン・ラトル指揮 ベルリン・フィルの「ヨハネ受難曲」を聴いて、「ヨハネ受難曲」も買っておかねばと言うことで、今回珍しくCDを漁る。「マタイ受難曲」「ロ短調ミサ曲」につづいて3曲目なので、だんだん堅い演奏を選んでしまうのであるが、今回はリヒターの名盤を購入。
このCD確かに感動的に良いと思うのだが、いかんせん録音が…と思うのは今風な見方かなぁ。デジタル録音された感動的な演奏はなかなかないものかなぁ。