2005年04月27日 水曜日

訃報と…

先日の列車事故で直接の知人が亡くなったという話は僕の場合はないけれど、以前より世話になっていたドキュメントを書かれた方がなくなられたそうだ。Matzにっきによると、今回の尼崎の事故で石井 勝さんがなくなられたそうだ。(Object Clubの追悼 BBSあたりも参照のこと。)
石井さんは凄く早い段階でXP(eXtreame Programming)を取り上げて分かりやすい記事を書かれており、OOP(Object Oriented Programming)やDesign Patternに関する記事にも、非常に創意工夫のある記事があって、良く参照させていただいてました。このような事故で素晴らしい技術的な記事を書かれる方がなくなられるのは、非常に残念でならない。これまでたびたび役に立ってくれた記事を書かれたことに関して深い感謝と、ご冥福をお祈りします。
あと今回の訃報で思ったのはまつもとさんの日記にもあるように、自分と同世代の若い、まだこれから先がある人が亡くなったことを聞くのは凄く切ないし、悲しい。それともうこのような年になって、死がそんなに遠いところにはなくなってしまったと言う気がしてならない。
またこのように多くの人に役立つ文書を書かれている人は本当に少なく得難い存在であるし、またその書かれた文書が電子媒体の場合は、著者の死ととも(もしくはそう遠くない将来に)にそれらの文書が失われてしまう(石井さんのページの場合はNiftyとの契約が切れたところで無くなってしまうかもしれない)ことについて、何とか永続性を持たせてあげられないものかと考えてしまう。その人が生きてきた証をなんとか残してあげられないものか… この辺がネット媒体、電子媒体の情報の脆弱な部分かなと思わずにいられないのである。(良い方法があればいいけど。)