メインPCの世代交代とWindows Vista 64bit版

連休前に、最近メモリの値段を調べているとPC6400の2GBが2枚で10000円くらいとか、Core2Quadの価格改定で買いやすい価格になったとか、今使っているマザーボードのBIOSをバージョンアップすれば、Core2Quadが制限ありながらも使える(チップセットはIntel P965+ICH8なので)じゃないとか言う話に乗せられて、PCのハード構成を変える気になってしまったのが今回の話の始まりである。

ハード更新の背景と内容

そもそもゴールデンウィークあたりの課題の一つとしてPC周りのハードの整理を行おうと年初から考えていた。実際の所現状のハード構成で動作速度に特に不満があるわけではなく、昨年SATA RAIDでプライベートなデータをRAID1運用にして以来ハードディスクの運用信頼性も上がったので、性能上は大きな不満はなかった。ただなぜかSATA RAIDカードを導入して以来、電源ON時にマザーボード側の1台目のSATAドライブ(Windowsが入っているドライブ)を認識しない場合が多く、その場合電源ユニットのスイッチをON/OFFをしてから、電源ボタンを押して起動しないと1台目のSATAドライブを認識しないのである。(要は箱のON/OFFボタンだけではなく電源ユニットのON/OFFスイッチもいじる必要があるわけだ。たぶんマザーボードに給電しないとかそういうのでリセットされるような感じ。追い詰めてはいない。) 運用上たまに電源OFFするようなイメージで常時起動状態だったわけだが、昨今の状況を踏まえると全然エコじゃないのである。(PCはシンプルなデザインのケースにしいるので適当なところにおいて良いのだが、その存在自身が邪魔なので見えない場所に置いてある。電源常時ON運用は、電源ユニットのON/OFFがしづらくなっているためだ。)
CPUとメモリは買いたす予定だったのだが、マザーを換えた方が良いかもと思った瞬間にOSも入れ直しだよなあと思い立ち、ならば運用3年目には突入しているOS用のHDDも切り替え時期、RAIDも組み直しならデータ待避用のHDDも準備せねばと連鎖的な需要を生み出して、気がついたらPC1台分になってしまった! まあメモリも4GB以上使いたいので、64bit版に手を出して良いかという冒険心も出てきて、もう訳分からない状態に。そんなわけで、OSクリーンインストール、RAID1を組み直し、OSはもうVista 64bit版でということで、Windows95 Beta1に切り替えた1995年以来の大きな変化と言うことになる。(ちなみに僕はMS-DOS 2.11付近からのユーザーで、Windowsは3.0からのユーザーである。)

旧構成

  • CPU: Intel Core2Duo 6400
  • M/B: ASUSTek P5B (Intel P965+ICH8)
  • Memory: PC4300 1G X 2
  • HDD: Seagate 350G X 2 (OS・アプリ用とテンポラリなでデータ入力用)、160G X 1(テンポラリなデータ入力用、もう古いのでどうでも良い物を入れる)、500G X 2(RAID1運用、プライベートなデータは全部ここに入れる)
  • Graphic Board: nVidia GeForce 7600GT
  • OS: Windows XP Pro版

新構成

  • CPU: Intel Core2Quad Q9300
  • M/B: ASUSTek P5K-E (Intel P35+ICH9R)
  • Memory: PC6400 2G X 2 (来月もう4G増やしたい心境にある)
  • HDD: Seagate 500G X 4 (うち2台はもともと使っていた物でRAID1運用、残りはOS・アプリ用、テンポラリデータ用)
  • Graphic Board: nVidia GeForce 8600GTS ファンレス版
  • OS: Windows Vista 64bit版
    これまでPCIカードでやっていたIEEE1394もめでたくマザーボード内蔵となったため、PCIスロットは完全に空。グラフィックカードで2スロット消費しているが大きな問題ではない。SATAカードは今回を持って引退していただくことになったので、だいぶん無駄な物が削減されて、箱の中身はシンプルとなった。(と言っても、箱の中にはHDDが1.5TBあり、SATA運用とは言え線がぐちゃぐちゃであるが。) 光学ドライブはDVD-Rが8倍速で書けるものであるが、これは箱ごと移動。
    実際の所メインPCの上でやっている作業はデジカメの現像処理、レタッチ、FFXIくらいなので、移行障壁がほとんどないというのが実情。VistaはBetaテスト時代に半年くらい使っていたので、いまさら操作は特に違和感はない。(さすがにBeta時代に大分な目にあったが、その経験は生かされているし、ほぼIE7の使い勝手にならされた感はあるかもしれん。) Windows95時代は結構カスタマイズして使っていたが、会社でも複数のPC、家でも複数のPCを使うようになって以来、Input MethodやMS WordやMS PowerPointのテンプレートはそれなりにカスタマイズする物の、OS環境自体はほとんどカスタマイズしない使い方になったこともあり、そのうち慣れるだろうというくらいである。
    64bit版は今回初めてだったので、32bitバイナリの扱いはどうなるのかと思っていたら、32bitバイナリはc:\Program Files(x86)と言うディレクトリにインストールされるようで、製造元署名がなかったり、実行権限がなかったらUser Account Controlが働いて、いちいち権限昇格処理をしないとならないとか言う**Windowsらしからぬ問題(笑)**はあるものの、まあこれはこれで良いんじゃないかなと思う。(Unixを使っている身の上としては、いつもなんでも管理者権限である方がおかしいのだ。) まあVista以降のバージョンが優勢になって対応ソフトが増えればそれなりになるだろうと思う。
    あとXPまでのMy Documentの扱いはよりUnixのHomeディレクトリに似てきて個人用フォルダとなった。My DocumentsはDocumentsというフォルダとなって個人用フォルダの中に収まり文書を入れるフォルダ、My Documentsの中にあったMy MusicやMy VidioなどはMyが外れてDocumentsと同じ階層に昇格した。まあこちらの方がわかりやすいし妥当だろう。その代わり、個人用フォルダ自身を簡単に移動できなくなってしまったので、個人用フォルダの各フォルダを別なドライブの適当なフォルダに関連づける必要はあるだろう。特にデータ類はRAID1運用しているディスクに入れているので。(じゃないと意味ないし。)
    各アプリケーションのざっくり使用感

デジカメの現像処理について、CanonのDgital Photo ProfessionalはMulti-CPUにちゃんと対応しているので、32bit版ソフトながらMulti-CPUの威力は特にCore2Quadの威力を感じる。いままでもっさり感があったEOS 5DのRAW画像の表示は、ほぼ瞬時に表示できるようになった。作業効率がぐぐんとあがりそうである。
FFXIはさすがにDirectX8世代・SingleCPU時代のゲームだから、さすがに速くもならず遅くもならずと言うところ。FFXIベンチマーク3の結果は、前の構成で高解像度テストは7600程度、新しい構成では7000程度である。Vista 64bit版の上でDirectX8をエミュレーションして、x86バイナリを動かしている割にはいけてる数字と思う。ゲームの体感もベンチの数字を反映してあまり差はない。(基本的に7000を越えるとカンパニエバトルやビシージのようなオブジェクトが非常に多数ある場面以外、滅多にコマ落ちしない。まあ極上の環境と言えるだろう。) ちなみにCore2DuoではWindowモードがほとんど実用にならなかったが、Core2QuadではWindowモードでWebブラウザを見まくっても、FFXIの描画は特に問題はないので、時代は変わったなと思う。
あと64bitに移行すると言うことで、ウィルスバスターとATOK2008を導入。(ATOK14以来バージョンあげてなかったがさすがに無理あるので。) ウィルススキャンは今までフリーの物で済ましてきたが、煩雑なディスクアクセスと処理能力低下という問題が気になるので、いろいろ問題はあるかもしれないがウィルスバスターの3年間ライセンスを購入。しばし様子見である。
まとめ

まったく予想以上に散財してしまったが、まあそれは買い物というのは元来そういう物なのだろう。(実はこのあとにCPU切り替え機とかも購入する羽目になったのだが・・・) Vistaに関してはまだ動作レベルでの若干の不安はあるもののSP1からの使用なので特に大きなはまりはナイト思う。今後半年から1年程度で、XP32bit版からVista64bit版に移行していくつもりで、特に多く名障壁や問題はないと踏んでいる。動作速度的にも現在の用途では特に大きな問題もなく、これでまた2年以上は使い倒せそうである。(せいぜいHDDをRAID1にするために2台単位で買い足すくらいだろう。)