CP+ 2011にて

2月12日にパシフィコ横浜で開催された写真関連の展示会 CP+2011を見てきた。いろいろと気になったものを買い物リストに入れておこうと思う。最近はカメラもレンズも一通り満足がいく物が手元にそろってしまい、直接撮影するための機材に対する興味が無くなってきた。そのため興味が自然と出力側もしくは直接撮影することの方に向いているので、カメラメーカーはほとんど見てこなかった。(シグマの85mm F1.4はなかなか良いと思ったが、手持ちの85mm F1.2と置き換えるような物でもないので、たぶん買わないでしょう。)

数年前までは高嶺の花と思っていた、プリンタまでのカラーマッチングツールはそこそこ買いやすい値段になってきた。これもX-RiteColorMunkiのおかげで個人ユーザーでも購入できそうな値段となってきた。今年はカラーマッチをやっていきたいと考えている。(まあ来月くらいに購入することになるだろう。) 比較対象としてはDatacolorのSpyder3 Studio SRとなりそう。機能的には遊べそうな後者になりそう。
カメラの調整ツールとしては2件。まずはAFのキャリブレーションを行うためのAFターゲットとスケール。国内で簡単に買えそうなのはDatacolorさんのSpyder Lenscalかなあ。以前見つけたのはLensAlignというツールでしたが、海外での買い物は面倒で決済と商品が無事届くまで不安をぬぐえない。(最近株取引やら実際の仕事で英語のやりとりに慣れたせいかどうでも良くなってきたけど。) まあ某量販店でもさくっと買えるのは大きいと思う。自作しても良いんですが結構めんどくさいので。三脚に取り付けられる物がほしい。
2件目は、カメラの色のキャリブレーション用のカラーパッチ+ソフト。たまにきっちり色補正を行いたい場合があって、カラーメーターの購入とかも考えているのだけど、いかんせん高い。簡易的な物で良いのであればカラーパッチから補正した方が楽で、ソフト的にカラーパッチの撮影結果から補正曲線を作ってくれるありがたいツールが出ている。これもDatacolorX-Riteから出ているのでどっちらかかなあ。
一応キヤノンユーザーなので、キヤノンのブースを見学。EOSとかEFレンズはどうでも良いのであまり真面目に見なかったが、プリンタと大型出力機のサンプルがなかなか良かったので説明担当者と話をしてきた。やはりA3程度の大きさのアート紙による出力がおもしろい。画面で見ると表面の質感を変更できないが、出力紙によってがらっと雰囲気が変わるのでおもしろい。プリンタのカラーマッチを上記のような外部ツールでやるのではなく、簡易的にプリンタメーカ提供の物でもそこそこの結果がでるので、これはすぐに試していこうと思っている。我が家のプリンタは昨年春からPixus Pro 9000 MarkIIなのだが、プリンタを買った後にWebページを見たことがなかった。キヤノンの説明の方に言われて見に行くと、他社のアート紙のICCプロファイルの提供が結構増えている、これはアート紙を買いまくれということなのだろう。
大伸ばしの出力もキヤノンさんで聞いてみた。A2サイズなどの出力もアート紙が選べるようになっているので、良ければ活用していきたいが、おもしろい出力としてはキャンバスへのプリント。油彩のキャンバスのような仕上がりにしてくれる。キヤノン大型出力機はカメラのキタムラで注文できるようだ。A2サイズとか半切サイズでやってみても良いかもしれない。
あとフォトブックは、細分こなれた値段・熟れた出力レベルにあって、結構いろんなサービスができてきている。どれでも良いかもしれない。僕はキヤノンのサービスのImage Gatewayのアカウントは持っているので、PHOTOPRESSOでもいいのかな。一応販売とかもできるらしい。(もうけは出ないけどなあ。)
あとCP+とは全く関係ないが、最近写真雑誌も全く読まなくなった。機材や撮影技法の話題はプログラミング雑誌と同様で1年程度でループとなりがちで、飽きちゃったため。ただ人の写真を見るというのは撮影の方法論や絵作りの参考になるし、撮影したいという刺激を得る良い方法なので、見ないわけにもいかない。そんなわけで、写真専門誌より写真で何かを見せる雑誌の方に興味が動くのはごく自然な傾向である。物撮りの勉強に家庭画報は凄く良いので、定期購読しようかと考えたが、内容が凄すぎて僕が読むにはレベルが高すぎると言う印象。(そこまで物撮りやり込んでないし)、風景は雑誌よりは写真集買った方が良いので雑誌からの入力はしない方向にしている。残るはポートレートではあるが・・・
女性のポートレートという観点では、最近はPalmという雑誌が非常に興味深い。Palmはこれまで立ち読みだけにしていたけれど、今回から購入することにした。独自の世界観できっちり作り込んでストーリーまで持たせている。どれも内容的に非常に素晴らしいと思うし、いろいろがんばっていると思う。それでいて特定のタレントの写真集ではないところが良い。さらにお値段は500円。これを買わずに何を買うのかと。本当にコスト的に大丈夫なのだろうかと心配してしまうが・・・ 個人的にはああいう感じに撮影したいよね。と、トータルで考えると機材なんかにかまってられない。ロケーションも被写体も、ストーリーもまだいろいろやることがありそうだなあと。いろいろ思うことのあったこの週末であった。
こんなところかなあ。写真を撮ったり、どう出力して鑑賞したりと言う方向に向きますね。いま20万円あったら機材に投資よりも撮影旅行に行きたいという気分。