Diary

2006年09月26日 火曜日

伊勢湾に沈む夕陽

こんなに綺麗な夕陽を見るのは何年ぶりだろうか。遠くの山(と言っても今住んでいるところ付近だが)に丸く綺麗な夕陽がゆっくり沈んでいくのを、ただただシャッターを切りまくってみました。
夕陽 その1
夕陽とその前を横切っていく貨物船のシルエットを重ねてみた。もう少し小型の船で画角の中に船の全体のシルエットを取り込めれば良かったのだが、夕陽が沈むのは、結構速いのでこれが良い感じの場所に来た一瞬であった。

2006年09月25日 月曜日

金色に光る海

セントレアから伊勢湾の夕焼けを撮影してみた。500mmだと余計なものが何にも写らなくて、かえっていいかもしれない。200mmくらいだとトリミング前提となってしまう。
金色に光る海
きらきら光る海を撮影したい場合、どうしても海の向こう側に日が沈む場所でなければならないため、写真を始めてこれまで東日本の太平洋側に住んできた僕としては、なかなか撮りがたい1枚であった。デジカメで撮影し始めたころに奥松島からの夕景を撮っていたが、おそらくそれ以来の写真になると思う。絶妙に晴れていて良かったと思うのである。
船を黒く落として影にしてみるとなかなかいい感じになった。やはり金色に光る海はいつも心を奪われるほど美しい。
こういう絵が撮りたいときは、評価測光の場合は露出補正を-2EVから-2.5EV(EOSの場合、1D以外は-2EVまでしか露出補正できないが・・・)。マニュアルでスポット測光もしくは部分測光の場合は、海が光っている部分を測光してそこが+1.5EVから+2EV位になるように絞りやシャッター速度を自分で調整しすれば、やはり同じようにキラキラした海を撮る事ができる。あとは使っているカメラに依存するので各自データ多少なりともつんでもらいたい。一発鳥で結構簡単に撮れるようになります。(ハイライト基準とかシャドウ基準測光とかですので、比較的マニュアル露出が当たりやすい。)
あと船は遅い乗り物と思っても、ベストポジションに来るのは数秒ですから、前もってためし撮りしてその露出条件でしばらく待つのが吉である。こういうデータが頭に入っていると、いつでも狙える絵なのでチャレンジしてみてほしい。

2006年09月24日 日曜日

超望遠レンズを考える

レンズの評価にセントレア空港に行ってきました。モータースポーツ用に超望遠が1本あるといいなあと思い立ち、いろいろ考えていたわけだ。手持ちには300mmまであるので、400mmより長いものから選ぶ事となる。
キヤノンの場合、400mmの短焦点は贅沢なことに3本ある。ざっくり言うとF5.6だと暗すぎてISなしなので軽い以外の利点がなく、F2.8だと巨大で重すぎる。F4 DOは軽くていいかもと思っても画質と価格が両立しないように思える。微妙に選択肢があるようでないのである。
600mmの場合はF4 IS一択ではあるが、400mm F2.8と同じ理由で巨大すぎて重すぎてとても実用に耐えない・・・ 僕は鳥屋さんではないので、自然と選択肢から外れることとなる。
500mmの場合もF4一択なのだが、比較的軽い(とはいえ3kg強あるのだが)ので、今回デモレンズを借りて評価することとした。
デモレンズの調達をお願いした翌日に「今週の週末でよろしいですか」とすごい勢いの回答があり、被写体を考えるまもなく評価せねばならなくなったのだが、いかんせん超望遠で狙える被写体をすぐ用意できそうになかった。まず小鳥は生態がわからないので撮影しきれない上に、撮影スポットをまったく知らない。四輪か二輪のレースでもないかと思ったが、今週の鈴鹿は特にレース物はなく門前払い。電車か飛行機かという選択肢が残り、電車はこれまた難しいので、気軽に行ける飛行場ということとなった。レンズは借りてみたが、いつものごとくレンズとカメラ本体のAFの調整具合のマッチング問題もあるので、ベストなパフォーマンスではないと思ってみる必要がある。
飛行場は仙台、千歳は理解しているのだが、中部国際空港(セントレア)は未知の領域で、一昨日に地図を見たら・・・人工島ですか。撮影スポットとしては屋上のラウンジしかないという結論で、行ってみることに。高速乗り継いでたどり着いたのだが、有料道路を通らないといけないのですか、不便な空港だ… ここの撮影スポットはおそらくスカイラウンジしかないと思われるのだが、転落防止用のロープが結構狭い間隔で張ってあり、今回のレンズのように口径が大きなレンズの場合は、必ず遮蔽物になってしまうので、それによる像の劣化があること、今日は晴れていたけど全体的に靄がかかっていたので、十項のものを写すほど画質的に厳しい状況であることを差し引いて考える必要がある。
前置きはこの辺で500mm F4を使ってみたのだが、ISレンズをほぼはじめて使ったが、超望遠領域で手ぶれによるファインダー像のブレがないことによる撮影のしやすさはかなりあると思われる。AFの速度などは300mm F2.8などと同じなので特に書く必要もないが、旧300mm F2.8と異なりフルタイムでAFはできる。(通電してないと動かない。)
感覚的にはモード2のISを有効にして一脚併用流し撮りをしてみたところ1/100までは今の感覚で特に問題なさそう。実際には1/50以下を使用したいので、500mmの場合では訓練が必要であろう。作例のように1/320とかであれば特に手ぶれなどの失敗することもなくさくさく写真が取れそうである。
500mm F4試写(1)
500mm F4試写(2)
500mm F4試写(3)
あと僕自身の問題として、300mmでは問題になっていなかった一脚の剛性の不足が500mm(135版換算画角650mm)では結構目に見えてくること、フードが大きいせいもあり吹き晒しの洋上の人工島にある空港の場合、風に煽られて手元が狂うことと言った予想してない問題点を見出すことができた。この点は購入するのであれば検討せねばならないところだろう・・・ (でも荷物がこれ以上重たくなってしまうと、写真を撮りきったところで体力を使い果たしてしまいそうである。)

2006年09月05日 火曜日

Donald E. Knuth / The Art of Computer Programming vol.1

最近数値計算物の論文を読んでいると、どうしてもTAOCPへのリファレンスが貼ってあるので必要に迫られて購入。言わずと知れた本なのだが、専門外の専門書を揃えていくとなるとそれなりに予算も必要と言うこともあり3年ほど寝かせてあった訳だが、やっぱり必要な本は買わないと駄目みたいです。(本当は本業に必要なMax Bornの「光学の原理」あたりを買わねばならないのだが・・・)
基礎概念の部分は前半の数学的な部分はきっちり読んで、MIXの部分は読み飛ばして良いかと思っている。前半部分はKnuth先生の「コンピュータの数学」でより細かく書いてあるので、実際の所ここだけで3年は遊べそうなのである。(すでに「コンピュータの数学」だけで1年ほど遊んでいる訳だが。)
情報構造の部分は線形リストにしても木にしても、特定のプログラミング言語における実装を通した使い方しか分かってないところがあるので、ここいらで基礎に立ち戻っても良いかもと思うのである。使い方が分かるのと裏のからくりが分かるというのはとてつもなく異なるレベルなので。もっと別な本でも良いはずなんだけど、この本にたどり着いてしまった以上、他の本を買う木にはもうならないだろう。

2006年09月04日 月曜日

Dave Thomas, Andy Hunt / プログラミングRuby 第2版 言語編

Rubyに関しては良い言語だとは思うのだが、最新の安定版に対する書籍のリファレンスマニュアルにあたるような本が無くて若干不便だなと思っていた。ピッケル本として知られている本書であるが、第1版はRuby 1.6を元にしていて若干内容が古くなっており、改版中と言う話を聞いていたので、買い控えておりずっと待っていた。この本だけでRubyの勉強ができるし、後々この本しか見なくなるであろうと言う点で買っておいて良い本だと思う。私の書棚のRuby関係の本もまつもとさんの本とこの本以外は整理しちゃって良いかなと思う。(さすがに手狭なので。)
オブジェクト指向スクリプト言語 Ruby リファレンスマニュアルという便利な物があるではないかという人もいるだろうけれど、1画面でPCを使っているときはWindowが重なって見辛いこともあるし、付箋を貼ったり、メモを書き込み(僕はあまりしないが)ができたりという利点もあるので、それぞれ便利に使い分けていきたい物である。それにしても日本生まれの言語であるRubyであるが、日本語圏でこういう素晴らしい本が無いのはなぜだろう。市場性のなさか、優れたライターがいないからのか・・・