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透明な絵の具

レンズというものは、透明な絵の具だと思うのだが、EFではない色を手にしてしまった。はたして何か得る物があるだろうか? 先日もったいぶって書いた「これはなんだ・・・?」という記事であるが、続きを書くといって早1ヶ月。レンズ購入してもはや2ヶ月くらい経っているのよねということで、ぼちぼち記事を起こすことに・・・
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この中はこういう風になっていた・・・

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あの袋のふくらみをみてレンズが1本なはずはないのであるが・・・ どっちか買うつもりで出かけたのであるが、優柔不断な僕には選びきれんかった。50mmの方は気合い入れて購入するようなタイプのレンズでもないので、購入にあまり迷いはなかった物の85mmは実に悩んだ・・・ とはいえ、ざっくり2本といっても、Canonの85mm F1.2よりは安いのよね。
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50mmの方の箱の中身はこんな感じ。
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レンズの外観(フードをつけていない状態)はこんな感じで造形的にはなかなか美しく質感も良い。手に取ってみるとこの大きさでなかなかずしりとした重量感がある。とはいえ・・・ フィルタ取り付け部分がシルバーというところがなかなか頭が痛い。50mmは割とガラス越しで撮影する場合があり得るのだが、これでは写り込んでしまうではないか・・・ カメラやレンズが黒くあるべきなのは意味があるのである。まあそういう撮影はステップアップリングとかで隠すことにするか・・・
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85mmの方の箱の中身はこんな感じ。
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85mmは勢いだけで購入した人はあまりいないと思うのだが、このレンズもまた造形的に美しいレンズである。重量感はかなりあって、Canonの85mm F1.2より小柄ながら、かなりずしりとした重みを感ずる。
どちらのレンズのフードも金属製で鏡筒の太さよりも若干太い程度。キヤノンのレンズのフード太いのだが、これはPLフィルタ操作のせいなのか。フード周りで気になるのはフードを取り付けるときの回す向きがキヤノンのレンズの逆というところか。使い始めて2ヶ月経つが、未だに混乱する。まあクリティカルではないので問題なし。(ピントリングの回転の向きとかはあまり気にはならない撮影しかしていない。)
ざっくりとした使用感であるが、50mmの方はそれと言った難しさは感じていない。フォーカスエイドを使っても普通にファインダー覗いてピントあわせてもおおむね思った通りのフォーカスコントロールができていると思う。問題は85mmでどうあわせてもピントが合っている気がしない。開放付近のピントが薄いことはあると思うが、このレンズは想像以上にくせ者かもしれない。あとどちらのレンズも開放付近でハロはでる。これはContax版の頃と変化していないと思う。(光学系起因だと思うので。) でないと書いている人が結構いるが、ちゃんと輝度差のある物を撮ればわかると思うのだが。
あとEFとの比較は・・・ まあ方向性が違うので、書いても仕方ないだろう。僕自身もどうせ同じ焦点距離のレンズを持って行って撮影することはなかなかないので。一応以下に同じ被写体で撮影した絞り開放の物を示しておく。残念ながら三脚を持って行って撮影したわけではないので背景まであわせきれなかったことをあらかじめ断っておく。背景や全景のぼけはおおむねこんな感じという理解をしてほしい。個人的には、Planarを導入してEF 85mm F1.2LやEF 50mm F1.2Lを見直したところもあってレンズの使いこなしに幅が出そうとは思っている。あと単純に同じレンズを持って行っての比較でPlanarの方がEFより1/3絞り分オーバーに写っているように見える。PIEでZeissの担当者にきいてみたが、「そういうもんです」というあっさりとした回答だったことと、絞りによってこの差は変化しなさそうなので、Planarを使う時はいつもより1/3引くことにする。(ただしこれは検証がいるかもしれない。間違っていなさそうではある物の、センターの測光点におけるスポット測光の値で再度考察しておく必要はあると考えている。)
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EOS-1Ds MarkII / EF 50mm F1.4 / 絞り優先AE F1.4 +2/3EV (シャッター速度 1/2000 sec 現像時にさらに+1/3補正) / ISO100 / WB: Daylight
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EOS-1Ds MarkII / Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F1.4 +2/3EV (シャッター速度 1/2000 sec) / ISO100 / WB: Daylight
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EOS-1Ds MarkII / EF 85mm F1.2L / 絞り優先AE F1.4 +2/3EV (シャッター速度 1/3200 sec 現像時にさらに+1/3補正) / ISO100 / WB: Daylight
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EOS-1Ds MarkII / Planar T* 1.4/85 ZE / 絞り優先AE F1.4 +2/3EV (シャッター速度 1/2500 sec) / ISO100 / WB: Daylight
補足1: EF 50mm F1.4は先日知人に譲ってしまったので、50mmに関してはもうこういう比較はできない。(EF 50mm F1.2Lとかであればできるけど。)
補足2: ほかの作例はこのエントリの前の2009年の桜の写真の記事を参照のこと。(撮影データを表示しておく。コメントアウトしてあっただけだが。)

サクラサク

「サクラサク」といえば、いにしえの大学合格通知の電報文ですが、今時はこんな電報は来ない。まあ僕の大学入学の頃もこなかったので、いつの時代なのだろうと思うのだが、春の吉報に桜をかけるというあたりに情緒を感じる今日この頃。ここ数日一気に暖かくなり、今年の桜が咲いたので、自宅から徒歩圏でいける大岡川の桜並木まで出かけてきた。昨年の秋撮影分と先月頭に撮影したポートレートの写真をまとめているうちに・・・ 桜が咲いちゃいました。ということで、まず桜の写真から。
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EOS-1Ds MarkII / Planar T* 1.4/50mm ZE + Extension Tube EF12 / 絞り優先AE F1.4 +1/3EV (シャッター速度 1/800 sec) / ISO100 / WB: Daylight

PIE2009

今年は関東圏に住んでいるので、写真関係の展示会であるPhoto Imaging Expo 2009に出かけることにしていた。たまたま先月から金曜日がお休みなので、この手の人出のあるイベントはビジネスデーに行くに限ると言うことで、金曜日に行ってみたのだが・・・ 十分人が多い。
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EOS-1Ds MarkII / EF 70-200mm F4L IS / 絞り優先AE F4 +2/3EV (シャッター速度 1/200 sec) / ISO400 / WB: 現像時に修正
キヤノンブースに派手に置いてあったメリーゴーランドにて。こういう撮影はやはり望遠ズームに限るというか、明るさ的に明らかにF2.8がほしいと思うところだが、F4ズームも悪くはない。

デジタルなパース補正を考える

最近シフトレンズを導入したので、いろいろ考える所はあるのだが、デジタルになってからはたとえばPhotoshopのようなレタッチツールでいろいろな補正ができるようになってきていることもあり、ティルト・シフトレンズのような特殊用途レンズは効果だし必要ないと思っている人は多いと思うのだが、ニコンにしてもキヤノンにしてもこの時期にリプレースしてきている理由は、簡単にそういうわけではないと言うことだろう。

ティルトで実現でいるパンフォーカスな表現はどんなに頑張ってもフォーマットサイズの小さなカメラで広角レンズにて絞り込まない限り実現できないと思う。最近流行っているが逆ティルトしてミニチュア模型っぽく撮影する技法は、後処理で擬似的に再現できそうな気がするが、できてくる写真はちょっと違う気がする。
で、本題。建物写真を撮影するときはどうしても見上げて撮影することが多いので、上すぼまりの写真になる。たとえばこんな感じ。
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EOS-1Ds MarkII / EF 24mm F1.4LII / 絞り優先AE F5.6 ±0EV (シャッター速度 1/25) / ISO: 200 / WB: Daylight (以下撮影条件は同一)
これをPhotoshop CS4のフィルタ→変形→レンズ補正で縦方向のパース補正を行うとどうなるだろうか?
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Photoshop CS4でのこの補正は写真を板に貼り付けて画面の中央を通る水平な軸で上側を手前に回転して、回転前の板に射影したような変形になっている。回転量はグリッドを表示させて垂直線が垂直になるように補正すればOKであるが、きっちりやり過ぎると異様に不自然な写真になるので、ちょっと上すぼまり感を残すのがポイントである。
確かにこの変形でパースは補正されるのであるが、上の写真のように余白ができる。この余白の量は幾何的な物であるからカメラの仰角から計算して出せるはずだが、まあそんな器用な人はいないと思うので、かなり広角に撮影しておきトリミングするわけだが、どの程度余裕を持って撮影しておけばいいかというのはなかなか難しい。この写真の縦横比を変えずにトリミングしてみる。ざっくり上の辺の中心を基準に15%トリミングするとけられがなくなった。こんな感じである。
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パース補正をこんな感じに仕上げたければ、元の写真のように撮影しておかねばならないということである。これが難しいと考えるかどうかは人それぞれであるが、僕には難しい。露出をどう決めるかは置いておいて、シフトで撮影するときは、カメラの水平を取っておいて、横方向の構図を決めて、適当にライズ(上側にシフト)して上下方向の位置を決めれば、狙い通りに撮影できる。またトリミングするにしても自由度は格段に上がる。またこれだとパース補正が厳密すぎて気持ち悪いというのであれば、数度(たぶん1度から2度)カメラを上に向けてシフト撮影すればそこそこ自然な絵になる。(だから大判カメラはフィルム側をティルトできるのだろう。) ちなみにパノラマで複数枚つなぐときも、あらかじめどのように写るか予想できる点で後の処理の自由度は高い。
まあこういう訳でどうすべきかは難しいと思う所ではあるが、少なくともティルトやシフトができるレンズが不要であると言うことは全然無いと思うのである。今の超高画素なデジタルカメラが一般化するに当たって、逆に必要性が生じたと言うことだろうと思う。またティルトやシフトは風景とか建築写真だけに使うと思いがちではあるが、物撮りでもポートレートでも使えるのであれば有用である。ポートレートで全身を撮影するときにもシフトを使うと大分スタイルが補正できて違う写真になるので。(まあこの辺は魚住誠一氏の写真あたりが参考になると思うが・・・)

レンズの整理候補

2月と言えばカメラ・レンズの新製品発表の季節ということで、今年のキヤノンはどう来るかと思っていたのだが、TS-E 17mm F4LTS-E 24mm F3.5LIIが相次いで発表された。良くレンズ仕様見ると、かなり見るべき所がありますね。F8でのMTFが広角が弱いとされてきたキヤノンのレンズの中で異例なほど良すぎること、イメージサークルが58.6mmから67.2mmに変更されていること、シフト動作方向とティルト動作方向が可変であること、最短撮影距離が17mmは25cm、24mmは21cmと超広角~広角レンズでおおむね欲しい所に来ていること。(ちなみに16-35/2.8IIや17-40/4の最短撮影距離は28cm。24/1.4IIの最短撮影距離は25cm。) と言った具合。今後10年以上先までの写真ライフを考えて、魅力がありすぎるレンズなのである。

EF 50mm F2.5 Macroを試す

引越やら転勤やら年末年始やらですっかり購入したことも忘れさていたEF 50mm F2.5 Compact MacroLife Size Converter EF(For EF 50mm F2.5 Compact Macro)である。カメラのキタムラの中古棚で両方とも美品で珍しく揃っていたこともあって購入したのが9月頃だったか。9月はいろいろと出かける用事があって忙しく手を付けられず、10月頭から11月下旬までは長期出張で写真どころではなく、気がついたら2月なのである。
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EOS-1Ds MarkII / EF 50mm F2.5 Compact Macro + Life Size Converter EF / 絞り優先AE F3.5 +1EV (シャッター速度 1/500 sec) / ISO100 / WB: Daylight

白いチューリップ

過去の撮影分から出してみるネタですが、白いチューリップをあまり見かけないという声が聞こえてきてたので、ちょっと探してみた。僕の所では白いチューリップの写真がそこそこある。おそらく毎回チューリップ撮影で必ず撮影していると思う。
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EOS 5D / EF 70-200mm F4L IS / 絞り優先AE F4 +0.7EV (シャッター速度 1/500 sec) / ISO100 / WB: Daylight

チューリップは写真撮影しはじめたときから良く撮影する被写体であるが、マクロレンズよりは普通の望遠レンズ(特に135mmサイズ換算の焦点距離で135mm~200mmの画角)でポートレート風に撮影するのが良いのかなあと思っている。望遠を使うのは割と高密度にチューリップが植えられている花壇でのボリューム感を望遠レンズ特有の遠近感の圧縮で表現しやすいと思うから。広角レンズの場合は超ローポジション・ローアングル撮影でそびえ立つように視野に入れて、がっつり空を青く入れるのが個人的には好きなんだが・・・なかなかつらい。
ということで、白いチューリップなどなど・・・これより昔の撮影はEF 70-200mm F2.8Lでやっていたが、10D時代やD30時代やフィルム時代となる。ぱっと見た感じHDDの中には残っていなくてバックアップメディアの中。
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EOS 5D / EF 70-200mm F4L IS / 絞り優先AE F5.6 +0.7EV (シャッター速度 1/800 sec) / ISO100 / WB: Daylight
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EOS 5D / EF 70-200mm F4L IS / 絞り優先AE F8 +1.0EV (シャッター速度 1/500 sec) / ISO100 / WB: Daylight

いろいろテスト撮影ばかり・・・

最近ちょくちょくみなとみらいまで出かけては、テスト撮影に興じている。まあ試す物が多すぎて・・・今週は2回も行ってしまった。まあ手持ちの機材の使い方を押さえるには撮影をこなしておく必要があるので、ちょくちょく出かけているのだが、さすがに近いとは言えだんだん飽きてきたので、ちょっと遠出をしたいなあと思う今日この頃。
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EOS-1Ds MarkII / TS-E 24mm F3.5L / マニュアル露出 F11, シャッター速度 5 sec) / ISO100 / WB: Daylight / Shift +7mmくらい

なんだか都会にやってきて以来、建物を撮る機会が多いので、パノラマで撮影したり、1枚物をパース補正したりしていたわけだが、シフトすれば良いんじゃない? という所から、TS-E 24mm F3.5Lを導入してみました。なんと今手持ちに24mmで撮影できるレンズは5本ある。気が狂っているとしか思えないので多少リストラ予定。
今じゃNikonでもできるが、EOSユーザーたる者やはりTS-Eを使ってなんぼということで・・・ この写真は単純にシフトのみ(ライズというのかね)行ったもの。普通広角レンズで上を向いて撮影した場合は遠近感が強調されて上側がすぼまってしまうが、このレンズの場合はカメラを水平にしてレンズを上側にずらすことで構図調整を行う。あまりかっちり建物の垂直を出すと見た目不自然な写真になるので、建築写真をやらない限りは適当にやればよろしかろうという感じ。
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EOS-1Ds MarkII / TS-E 24mm F3.5L / マニュアル露出 F3.5, シャッター速度 1/500 / ISO100 / WB: Daylight / Tilt
ティルトの練習。まずは普通にティルトといってもなんか巧くピント出せてない・・・ まだまだ修行が必要っぽいが、手持ちでやることが無謀なのかもしれない。夕暮れ時は影が長くなって床面のみピントを出せればいろいろ撮影したい光景が目の前に広がっているのかもしれない。
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EOS-1Ds MarkII / TS-E 24mm F3.5L / マニュアル露出 F3.5, シャッター速度 1.3sec / ISO100 / WB: Daylight / Tilt
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EOS-1Ds MarkII / TS-E 24mm F3.5L / マニュアル露出 F4.5, シャッター速度 1.3sec / ISO100 / WB: Daylight / Tilt
small_world_3.jpg
EOS-1Ds MarkII / TS-E 24mm F3.5L / マニュアル露出 F3.5, シャッター速度 1/13sec / ISO800 / WB: Daylight / Tilt
逆ティルトの練習。逆ティルトと言えば最近すっかり有名になってしまったが、ミニチュア風写真である。ということで撮ってみたのだが・・・ いろいろ加減が難しい。あと結構俯瞰で撮影した方が雰囲気が出るということで、ロケーション探しが肝という気がする。こちらは逆ティルトする量の加減と絞りの選択なのかな。いろいろ試していきたい。
レンズ自体の使用感は、90mmでもそうであったが、フォーカスリングの回し具合が絶品である。やはりこういうのは機械的なものに勝る方法はないのだろうなとつくづく思う。光学系で気になるのは、長辺方向にシフトできる分だけするとイメージサークルが足りない感じで、角の方ががくっと光量が落ちる。(通常の周辺減光の出方とは違う。) たぶん同方向にティルトとシフトをめいっぱいすると厳しいかもしれない。(90mmではそんなことはなかったように記憶している。) あとやっぱりフレアは多めと思うが、これはレンズの設計時期によるので致し方ないと思う。そういう場面では24mm F1.4の新レンズを持ちだしたい。解像感とかは僕自身は大きな問題はないと思う。あとティルトとシフトの向きはこのレンズはまだ直交タイプのままだが、おそらく同方向にティルトとシフトすることはなさそうなので、しばらくこのまま使う予定。

Canon アングルファインダC

今日は会社が特別休日でお休みだったので、1Ds2のセンサクリーニングに名古屋まで行ってきた。(先日クリーニングに出したのだが、新しいゴミがくっついて帰ってきたので。さらに新しいゴミが付いた気がするが、前より程度が良いから良しとするか、前の方は98%くらいでトリミングすれば良かったので、前の方が良かったと言うべきか。やっぱダストクリーニング機能があるEOS-1Ds MarkIIIがほしいのう。)
そんなわけで帰りにビックカメラに寄っていろいろ見るだけのつもりが思った以上に散財してしまった。というのは最近の撮影に欠かすことができなくなったアングルファインダの買い換えである。