2005年09月03日 土曜日

David Eddings / ベルガリアード物語 1 「予言の守護者」

Belgarath the Sorcererを読んでいるとThe Belgariadを読み返した方が良いという結論に落ち着いたので、再刊された新装版を購入。(多分実家の引っ越しの際に処分されてしまったと思う。The Malloreonも読みたいが、まだ再刊されてないから処分されてると厳しいな。) ごく平凡な少年であるガリオンが、世界を巻き込む事件の渦中に引きずり込まれるという話なのだが、読んだ当時設定魔の紀行小説と揶揄したものだ。今にして読むとストーリーは練られているし、伝承は悠久の時を経て民族なりの歪曲が行われているし、純粋にエンターテイメントとして読む分には非常に面白い小説であると思う。特に1巻の終盤でガリオンが知ることになる驚愕の事実(笑)のためにも、このシリーズは途中から読んではいけない。
早川FT文庫もずいぶん読んできたが、この一連のシリーズ以降に読んだ小説は、エリザベス・ヘイドンの「ラプソディ」まで面白いものに出会わなかったので、The Belgariadが発刊された頃は秀作ファンタシイ小説の黄金期だったのかもしれない。指輪物語のように魔法が出てくるファンタシイ世界で邪悪な存在から世界を救う冒険者が登場する一連のジャンルをトルキニスク(Tolkienesque)というけれど、そう揶揄されたレイモンド・E・フィーストの「Riftwar Saga」にしても、その後のEpic Fantasyをいろいろ読んだが、なかなか良いレベルにある秀作であったなと思うわけで、読後に思ったことと10年以上経って思うことというのはなかなか違うものなのである。

2005年08月27日 土曜日

Lightweight Language Day (and Night)

今年もLightweight Languageの年に一度のお祭りであるLightweight Language Day (and Night)に参加してきました。チケットの発売に気がつかなかったので、何とか買えた昼間の部のみ参加。
今年の僕が感じた目玉のひとつ目は、GNU awk(gawk)のXML拡張であるxmlgawkであろうか。僕がgawkやnawkを使っていたのは学部の4年目のころで、あのころは日本語化パッチを当てたjgawkをメインに使っていた。(今にして思うとperlのプログラムも結構書いたけどawkほど使ってないな。) 気がつけば国際化されて、キーワードが増えてXML文書をSAXっぽく扱えるようだ。この拡張はgawkの先端開発版という位置づけで、コンパイルオプションで無効にできるそうだ。awkは行指向ツールとしてはperlやrubyより使いやすいところはあるので、まだ開発が行われていて進化が続いているのかと言う驚きとともに、昔師匠のawkの技でうんざりしてしまいやめてしまったawkであるが、再び遊んでみたいなあと思ったのである。(僕の師匠(指導教官ともいう)はawkとかPostScriptのプログラムをサクサクと・・・)
二つ目は全然追いかけてもいなかったけどPerl6周辺の話。昨年のLLでは北京オリンピック頃と言っていたPerl6であるが、この1年でPerl6のHaskellによる実装(Pugs)を行ったという天才が登場して、突如として開発が加速しているようだ。それにしても1ヶ月でHaskellを覚えて、Perl6の仕様を具現化してしまうとは。若い天才的な人物の登場というのはなかなかエキサイティングなことだったのだと思う。小飼さんのPerl6のデモを見ていたのだけれど、Perl5との互換性を捨てているせいか、言語自身がリファインされて、どことなくrubyに近づいているような・・・ 似たような機能を影響しながら追加していくと、結局PerlとRubyとPythonを足して3で割ったような言語ができるのだろうか? もうちょっとPerlの良いところであり悪いところでもある毒々しさを残して置いて欲しいのだけれど。
他の言語に関しては特に進展があったわけではないのでここで述べる必要もないと思う。ざっと10個の言語プレゼンを聞いたのであるが、聞いた結論としてLightweight Languageとは何だろうかと思ってしまう。個人的なLightweightであることの定義付けであるが、まず最初に軽い記述で高度な処理ができること、次にたいていの人にとって理解しやすい概念のみでプログラム可能であることかなと思う。そういう点でエヴァンジェリストの方々には大変申し訳ないが、monadsとか、Curry化とか、継続とかが一般に理解されるようになるとはとうてい思えない。(一応分かりやすいと思う解説へのリンクは貼った。) むろん関数型プログラミングの威力は理解できるのだが、果たしてLightweightなのか? 誰しも知っていて当たり前なのか? と言うあたりが僕は知りたい。(Scheme的にはSICPを読めと言う話だと思うのだが、みんなしなければならないもんでも無かろう。) ちなみに僕自身はLightweightに関係なく関数型な言語の1つはプログラマを志す人は教養レベルでも良いからやっておくべきだと思ってはいる。第一、面白いし。
フレームワーク対決については、Kahuaは昨年のLLで面白いツールだと思っていろいろ調べていたので、面白くデモを拝見したのだが、もう少しうまく説明できればなという場面が多かったかも。Ruby on Railsについては、一度デモを見ておきたいと思っていたので、今回のプレゼンは参考になった。みんなが凄いというだけあるな。うちのサーバにインストールというのはバックエンドDBをインストールしたくないので保留としても、試験動作環境のDebianマシンには入れてみてもいいかも。ちょっと検討してみよう。Sledgeについては今更Perl Baseなシステムを持ちたくない(我が家の環境でPerl依存なものはもうほとんどない)ので、意見は保留。
「君ならどう書く」というセッションは、漢数字を扱う電卓ということで、面白く眺めさせてもらった。今回の漢数字の定義自身が、一般的ではない(世間的には無量大数まで万進のはず。今回はどの桁か忘れたけど万万進に切り替わる)こともあり、パースをどうするかというところが面白かった。(万万進の場合は人間が聞いてもよくわからなくなるので、少なくとも国内では廃れている。) 桁数が多くなれば誰しもがやるように、下の桁から勘定すればいいのよね。今回は個人的にはプログラム可能な電卓を作りこんでいたPythonのチームが秀逸であったと思う。
あと自由演技のsfの小林さんなのだが、科学技術計算という論点では特に行列計算ができる計算機という位置づけだったかと思う。この手の計算は特に実験系の人は常に悩ましいと思うのだが、測定器が吐き出すテキストデータをなんとかパースして、どう配列に取り込むかという点でいつも悩むところがあるが、このプログラムの場合データを表のようなものに落としこんでテキストファイルとして、テキストファイル自身が行列やベクトルをあらわして、ファイル名を記号として使えるような計算に特化したシェルのようなものという風に読めたのであるが、あの場で量子力学の固有値計算をするのはどうかと思う。説明によっては面白いと思うのだけど。ちなみに僕はあの規模の計算は普通にCで書くべきだと思う。いろいろ悩ましいけど。

2005年08月21日 日曜日

お出かけ

今日は青嶋さんが帰省帰りで都心に出ると言う話だったので、久しぶりにおいしいものでも食べに行きますかというお話でおでかけ。最近根津駅の近くの讃岐うどん屋さんのうどん美味しかった。そのあと秋葉原と渋谷を散策。基本的に秋葉原はもう僕の行く街ではないことを再確認。

井上 直久 / イバラード博物誌

渋谷で青嶋さんと別れたあと、Bunkamuraで「ブラスト!」を見ようかと思っていったんだが、当日券はすでに立見状態。しかも買えるかどうか分からない長蛇の列ができていて断念。まぁかなり歩いたあとにさすがに4000円も出す気になれなかったのと、人気講演なんだからもうちょっと計画性が必要だと再認識。
その帰りBunkamuraの1Fのホールで井上 直久氏(イバラードな人ですな)の個展&販売会をやっていたので見てみることにした。まぁBunkamuraでやっているんだったら、秋葉原などでよく見かけた天野喜孝のシルクスクリーン(レプリカのレプリカ?)の販売会よりは数段まともだろうと思ってみてみたら油彩の作品ばかり… さすがにお値段も一桁違う。
井上さんの絵は、ラピュタをテーマにしていることもあり、空の色彩特に黄昏時の絶妙な色彩感と、イバラードの世界観とも言うべき独特の遠近感が狂っている絵が好きなので、作品の実物を見ることができて良かった。やっぱ油彩も良いなあと思ったことと、あの色合いは油彩だから出るのかと改めて勉強になった。(昼間の絵はパステルとかも使ってるのかと思っていたし。)
そういえば見覚えのある方がいらっしゃると思いきや、やっぱり井上さんご自身だったので、ちょっと話をさせて貰って、本にサインとイラストを貰ってきました。夕焼けや空が水面に映った写真を撮るのを趣味にしているのは井上さんの絵の影響なのだが、そんな話をしていると黄昏時の色彩感はやっぱり良いですねとか、難しいでしょうとか言う話になって楽しく話ができて良かった。寄り道と思ったのだが、なかなか嬉しい機会を得て良かったのでした。

2005年08月13日 土曜日

No Photo, No Life

時期を外してしまったが、最近の富士フイルムの宣伝で聞くフレーズなのだが、「No Photo, No Life.」だそうな。Tower Recordの「No music, No Life.」とのタイアップらしいんだが、写真も撮るし、音楽は聴くけれどという僕にとって、こうどっちも魂に訴えないんだな。音楽も写真も好きだし趣味ではあるが、それなくては生きていけないといったものではない。
僕にとってなにならば、「No Life」なのか… 考えてみた。「No Science, No Life.」とか「No Math, No Life.」でどうか。なんかしっくりきそうである。普段の生活で技術的なお仕事はしているが、Engineeringは魂をかき立てる存在ではなくてお仕事の対象。純粋なScienceとかMathematicsとかPhysicsの方が魂をかき立てるに値する存在だったりする。綺麗な方程式にまとまっていると、そこに写真や音楽以上に自然や論理の美を見いだすことができるからだ。普段思い出すことはなかなか無いんだけど、接する機会を失ったら、数学や物理を志した科学少年としての僕が僕でなくなる気がするのだ。

2005年08月09日 火曜日

栗本 薫 / グイン・サーガ 103 「ヤーンの朝」

すっかり本屋にも行ってなかったので、久しぶりに出かけたついでに本屋によってみたところ、グインサーガの新刊が出ていたので、早速購入。今日は昭和記念公園まで写真を撮りに行く予定だったので、行く途中の武蔵野線の中であらかた読んでしまった。一応グインの放浪編はおしまいと言うところか。あとは《闇の司祭》グラチウスと《ドールに追われる男》イェライシャの魔道対決が見物というところですかね。

ひまわり 2005

今日は夏休みなにもせずに引きこもりというのも何だなあと思って、ひまわりを撮りに行こうということで昭和記念公園まで出かけてみた。あいにくの小雨がぱらつく天気だったが、今年は180mmマクロと50mmだけで撮影を行った。(24mmも持っていったけど、いまいち生かせなかった。) 今年は時期を少し外したかも。
ひまわり2005 その1ひまわり2005 その2ひまわり2005 その3ひまわり2005 その4

2005年08月06日 土曜日

今日から夏休み

今日から夏休みなのだが、特に大きな予定があるわけではない。とりあえずぼーっとした休日を味わう予定。
FFXI日記はだいたい目星になるメモをつけたので、ここでいったん中断。日記の更新もたまたま続けてきたが、最近特にネタがあるわけではないので、書きたいときに書くスタイルに変更することとする。

2005年08月05日 金曜日

FFXI廃人人生77日目

昨日の続きで鍵が全然出ないという噂の獣人クゥダフ(亀みたいな姿の獣人)の本拠地であるベドーに出かける。4人で出かけて30分くらい戦ってみるが、クリスタル以外の戦利品がほとんど無い。あったのは魔法スクロールのウォタガIIとウォタガIIIくらい。途中でクエストに出かける人がいたのでメンバーを入れ替えて再チャレンジしてみたところ、_一発目で鍵が出現。_めでたしめでたしである。宝箱の探索はしてみたもののことごとく無いので、いったん撤収。
残る鍵は闇王の本拠地であるズヴァール城の外郭の宝箱の鍵。さらにLSのシーフさんがもう一人手伝ってくれることとなったため、こちらは30分くらい戦って無事入手。宝箱の探索を行い無事見つけることができたため、AF3クエストに必要な「ミックの絵筆」を入手。サンドリアに戻って話を聞けば、シナリオは進展するだろう。
そんなわけで最近の装備をまとったスクリーンショット。王国騎士団制式鎖帷子に所々AFなので、「ナイトの出来損ない」のような姿となっているが、このレベル帯だと防御力を稼ぎつつ敵対心をあおるにはこういう装備になってしまう。王国騎士団制式装備にそろえれば格好いいのだけど。まぁあとレベル4つ上げれば…
最近の装備

2005年08月04日 木曜日

FFXI廃人人生76日目

LSな人たちに協力していただきAF探索ツアーとなった。まず「ボルグヘルツの失われた魔手」クエストを進めるために、古墳に出かけて宝箱の探索。うんざりするくらいライバルいっぱい・・・
結局宝箱開けに負けたので、要塞に向かい鍵を入手。こちらは乱獲して30分かからずに鍵が出たので、丁度宝箱が出現するだろうということで、古墳に戻って探索。結局同じ古墳の中なのに果てしなく遠い氷河側入り口に2回通いなんとか4時間くらいで入手。こんなにどきどきしながら走ったのは久しぶり。
またまた要塞に戻り、今度は宝箱の探索。こっちは第三魔防門の向こう側にひっそりありました。LSのパーティで出かけたが、もうひとり希望者がいたのでダイス勝負となり、かってしまったのでさくっと入手。ガラントコロネット(サークレットみたいなやつ)を入手。
時間が結構遅くなったが、どうせなら小手も行ってしまえと言う勢いでそのままズヴァール外郭でボムと戦って、結果としてガラントガントレを入手。
そんなわけで、今のレベル(56)で装備できるAFは全部入手。残りは難題となりそうなベドーの宝箱(たぶん脚装備)と、AF3クエスト(報酬は胴装備)ということに。でもまだまだ先は長い。

2005年08月03日 水曜日

FFXI廃人人生75日目

今日は誘われなかったので、サンドリアに戻って調理スキル上げ。調理スキルが30になったので、ここからは安くできて投げ売りしても黒字レシピの「肉団子」(釣りの餌: 土クリスタル, 野兎の肉, 蒸留水, サンドリア小麦)でスキル上げ。サンドリア小麦はまとめて持ち歩けない素材なので、店で買って合成の繰り返し。50個くらい作って、スキルは35になった。最近作りまくった肉団子とパインジュースだらけ。何とか売りさばかねば。
ここから先のスキル上げは中盤レベルのアタッカー御用達の人気メニューの一つであり、当座のマイルストーンとなっていた「ミスラ風山の幸串焼」となる。だんだん儲けの出てくるレベルになってきた。

2005年08月02日 火曜日

FFXI廃人人生74日目

今日は合成をと思っていろいろ準備をしていたのだけど、その過程でサーバ障害に巻き込まれ終了。そんなわけで、今日のFFXIはさくっと終了。