2005年05月13日 金曜日
Donald E. Knuth / 「至福の超現実数—純粋数学に魅せられた男と女の物語」
Knuth先生が書かれた「小説」。旧訳があったはずなんだけど本屋で見かけなくなっていた本で、やっぱり版元から切れていたようだ。新訳となってリニューアルしていたようだ。学生時代(多分大学の1年か2年の頃)に読んだ本だけどちんぷんかんぷんでした。僕は数学が_全く_できない人なので…
今読んでみるとコンウェイの理論(で良いのかな)を元に、切断のような概念で数をどんどん作っていくのだが、何にもないところから論理的に実数の体系を作っていく。石版に聖書のはじめの文句のように書かれた文書を解読しながら、数というものはどう言うものかを考えさせてくれる感動的な本だ。ただ論理に付いていくのはかなりきついと思う(僕自身やっぱり半分くらいようわからん)ので、読むには気合いいるけどそんなに長くない本なので、繰り返し論理を追いかけてみよう。非常に面白いと思う。