Landscape

2002年02月01日 金曜日

モネ展 「睡蓮の世界」

岩手県立美術館で2月11日まで開催中という話だったので、混まないうちにということで平日が休みと言うことを最大限に使って、行ってみることにした。モネといえばやっぱりWater-Liliesなので、今回のような展覧会には行かないとなぁと思っていた。
今回の展覧会は最晩年の作品群なので、1900年以前の「日本の橋」のような緻密な絵ではなくなっていて、目が悪くなったための、大胆な省略と自由なタッチでおおよそ高齢な画家が描いたと思えないエネルギーを感じる絵でした。それにしても自分の絵画を追求するために、ガーデニングまでやって美しい庭を残すというところが凄い。ジヴィルニーのモネの庭には一度いってみたいと思っているが、モネの絵に親しみを持つのは、睡蓮、アイリス(アヤメとかカキツバタとか)、柳、藤といった日本で良く見かける草木をモチーフに使っているせいだろうと思う。
モネは光の具合や季節を変えて同じ構図で絵を描くという作家なので、実に味わい深いというか、色や光を見つめる視点という意味で絵を見るだけで勉強になる。あと水面に映り混む景色の見方も凄くて、たとえば「Water-Lilies, Reflections of Weeping Willows」と題された一連の絵では、睡蓮の池に映り込んでいる柳の葉・枝・幹が実に素晴らしくて、気が付けば20分くらい眺めていました。ここで得たことを自分の写真に反映できるだろうか? 最近水面に映り混む景色とか良いなぁと思っていたのは、やっぱりモネの絵の影響だったのね。
約30枚の絵を見るのに3時間かかりました。別に混んでいたわけでなくて人もほとんどいなくて見る分にはなかなかいい状態でいろいろ場所を変え同じ絵をずっと見ていました。こうやって考えると、美術館は一人で行くところですね。それにしても岩手県立美術館の場所は分かりにくい。新しい美術館なのでこれからだとは思うが、まだ美術館の施設を使って写真を撮るには殺風景すぎるかな。内装といい建物の感じはなかなかいいんだけども。
前後
「日本の橋」の変化。最晩年にかかれた右(下)側の絵(今回の展覧会で見ることができる)は同じモチーフとは思えないほどの変化で、視力が弱ったことによる省略・大胆なタッチが見られるようになっている。まぁどっちが好きかは主観による物と思う。ある意味抽象絵画に通じているのかもと思うと、高齢な画家の作品とは思えないほど新しさにあふれている。

2002年01月05日 土曜日

仕事始め

今年は珍しく5日から出社。ここ数年は2日や3日から仕事をしていたので、えらく休んだ気がする。とはいえ午後から凄い勢いで雪が降ってきたので、早退してしまった。

社内報

今回の社内報の表紙・背表紙の写真は僕の写真が掲載されることになった。4日に配られていたので、今日出社したらみんなチェックした後だった。実情を言えば、同期の社内報担当者から締め切りが迫っている状況で、「良い写真はない?」と話を振られたので、手持ちの良さそうな写真から選んでもらった。ここには載せていないが、表紙に水仙の写真、背表紙に白鳥の写真を載せたが、水仙の写真は写真を写しはじめた頃の写真(で、白鳥の写真はサンニッパを購入したときの試写したときの写真なので、結構恥ずかしかったりする。好評だったら今後も表紙はカラー写真で行こうという話にしているので、会社の人でここを読んでいる人がいれば、総務に「良かったよー」という意見を出して欲しい。(たぶんそうすると続くと思う) あと僕だけで続ける気はいので、他の人にも出てきて欲しいところだ。毎回ネイチャーフォトだとつまらないという意見はあるだろうから、こんな写真を撮って欲しいという意見も出して欲しい。僕的には風景と仕事場のスナップ写真以外だったら何でも撮るけど、できればネイチャーフォト以外だったら、女の子の写真が良いなぁ。そういう意見も挙げて欲しい。

2001年10月21日 日曜日

Club CAPA撮影会 in 奥松島

今日は、Club CAPAの撮影会であった。今回の撮影会はテストケースという事でうまく仕掛けていけそうだったら、いろいろと展開していきたいとのこと。われわれでテストということだったが、今後の参考になるであろうか?しばらくCapaを観察していこう。うまくいったらよいなぁ。一泊二日でポートレート撮影とか、三泊四日で沖縄へポートレート撮影とかなかなか楽しい提案だ。リーズナブルにできるのであれば、参加したいものだ。(問題はどうやって休みをとるかだな。)
今回はモデルさんが七生奈央さんだけだったが、いい具合に撮らされてしまった感はある。いろいろと勉強になって実に楽しい撮影会だった。馬場先生の話を今回も聞けてなかなか有意義だった。とりあえずD30で撮った画像をアップしておく。この写真は夕方の方の本当に最後の方の写真。50mmでかなり寄って撮ってみた。多人数参加だとこういう絵が撮りにくいが、最後の方だとみんなフィルムもなくなって結構寄れました。やっぱりハイアングルから狙って見上げてもらう絵が僕は結構好きなんですね。
撮影会の写真
EOS D30 / EF 50mm F1.4 USM / 絞り優先AE (F1.8 +0.5EV) / Daylight / ISO100 / モデル: 七生奈央さん

2001年10月17日 水曜日

写真関係 To Do

忘れないようにメモ。今後の物欲の向く向き。ただしお金はないので、不要機材を処分かな。
ミノルタ / α-9のMLスクリーン
ミノルタさんは他社ユーザー(Canon、Contax)のためにピントがつかめるスクリーンを供給してくれる善良なメーカーだ。EOSはスクリーンがスカスカでピントが合っていてもあっていなくてもマットの上では**「ピントが合っているように見える」のである。そこでミノルタのM型スクリーン(なぜかEOSのマットよりでかい)を試すこととなった。成功事例はいっぱいあるから、うまく削れれば問題ないでしょう。
Contax S2
最近EOSを使っていて、
「カメラに撮らされている」感じを強く感じる。ということでMFなシステムが欲しいという意見もある。どうせ買うんだったら完全にメカニカルな機材が欲しいのと、Carl-Zeissのレンズ(Planar 85mm F1.4と50mm F1.4)が使いたいので、必然的にこのカメラ。問題はもう生産が終わってしまい中古しかない状態なので、見つけたときは速攻で買いということにしておかねば。
Planar 85mm F1.4
言わずと知れたCarl-Zeissの名玉。ポートレートを撮り続けるなら85mmは欲しい画角だが、キヤノンにはこの明るさのレンズはなく85mm F1.2というクレイジーなレンズしかないので、これは良いかもと思わないでもないが、いかんせんでかくて重い(約1kg)のだ。必然的に他社のものになるが、EOSを使っていると他社のAFレンズを使う気にもなれないので、MFということになる。するともうCarl-Zeissしかなかろう。実はこのレンズは日本製のレンズならば中古で買うと結構安いので、これは良いかもと思っている。絞り込めば鋭い絵が見れてすげーという感じではあるが、問題は開放付近の薄いピントを使いこなせるのかということになるのだが…(使いこなせないから中古で出回っているんだね。)
EF 135mm F2L USM
最近単焦点マニアになってしまったので、次の狙いはこのレンズかな。手ごろな画角と明るさが魅力。クレイジーなレンズではないが、堅実なレンズかな。銀塩EOSならポートレート用。D30なら210mm相当になるから、どう使おうねぇ。買うには70-200/2.8Lを処分か?
TS-E 45mm F2.8
ミノルタさんのスクリーンがうまく行ったら欲しいレンズ。(ただしD30もMLスクリーンにしたのちのことだ) このレンズはMFレンズなのでピントが見えないとつらいのよ。TS-Eは言わずと知れた
「ティルト」・「シフト」**が楽しめるレンズ。45mmというのは、銀塩ならポートレートと風景撮影用に、D30なら中望遠になるのでポートレート用になるのかな。使いまわしは難しいに違いないが、デジタルで練習しまくれば、身の回りの人が持っていないレンズだから、絵に差別化できるかなというのが狙い。
EF 200mm F1.8L USM
こないだ使ってますます欲しくなった。でも超高価なレンズなので宝くじしだい。(宝くじ買わねば。) 解説はするまでもなく、作例を見れば一発。
しばらく機材を買う資金がないので、じっくり考えることとしよう。一応優先順位順に並んでいるが、露出計もいずれ買わないとなぁ…

2001年09月28日 金曜日

もう9月もおしまいじゃん!

もうおしまいなのね。早いものだなぁ。今月は多忙だったのであっという間だな。

コスモス

コスモスといえば、日本の秋の風景の一部になってしまった感じのする可憐な花ですが、25日に撮影に行ってきました。今年の御本丸公園のコスモスは国体にあわせた開花とのことで、見ごろはこれからですね。とりあえず表紙の写真もコスモスにしてみた。
秋桜と書けば、思い出すのは山口百恵の歌ですかね。あのピアノソロで始まる名曲です。山口百恵は母親が大ファンだったのでお子様のころからよく聴かされていた人ですが、アイドルなのに歌唱力がある稀有な存在ですね。あとこの歌には作曲しているさだまさしのバージョンもあるんですが、これまた悲しい感じがしてなかなか良い。思い出したかのようにまた聴くとしよう。

2001年07月24日 火曜日

趣味について

人の趣味にとやかく言う馬鹿な奴が身の回りにいるのよ。まぁ彼の場合は何でも心をえぐるような言い方しかできない人なんで、どうでもいいし相手にもしてないんだけどね。そこそこ自分がのめりこんでいるものがあれば、その世界である程度の知識は得るものだし、マニアになるのは必然だ。そんなことで文句をいわれる筋合いはないのだ。彼の姿を見ていると、他人の趣味や嗜好で見方を決めるような愚かな事をすまいと日々思う。まぁ僕自身は人と同じ生き方をしたいとも思わないし、流行なんて気にしてないし、人が知っていることや人がやっていることを自分でやってもつまらないじゃないと考えて日々生き長らえている。人の目を気にするほど、そんなに人生暇してないしね。無論人に迷惑をかけるような趣味を持つのは考え物だけど。
でも、1つの趣味にのめりこみすぎるのはもっと問題だ。何でも興味を持つことは、人生のバランスを保つのに重要だ。僕の場合は、食べ物の嗜好、絵画、文学(これは結構怪しい)、クラッシックからポップスやら最近はジャズまで広がりつつある音楽鑑賞、風景・ネイチャー写真からスポーツ・女性ポートレートまでを楽しむ写真撮影・鑑賞、映画鑑賞、アニメーションの鑑賞、OS/コンパイラの収集・使用、美しい数式・物理法則を眺めるなどといった多彩な趣味を持ち合わせているが、すべてについて重なる人をみたことはない。そんな人がいたら気持ち悪い。ただ少ない趣味と仕事と家族だけが、生きがいなんていう悲しい人生は送りたくない。平均的な人間にもなりたくない。そう思うのだ。ということで何がいいたいかというと、人に迷惑がかからない・自分でやっていることが客観的に判断できる範囲で「人がどう思おうと、いいじゃない。」ということだ。ファインマンの有名な言葉を思い出したところで、いまさらながらそのとおりなんだなぁと思う今日この頃だ。自由奔放に生きることは難しいが、かくありたいものだ。

2001年07月22日 日曜日

プライベート撮影会に参加

最近知り合いになったRabbyさんに誘われて、プライベートな撮影会に参加しました。今回はモデルさんとほぼ1対1という恵まれた撮影会でした。モデルさんは3人いらっしゃったのですが、3人とも異なる個性の持ち主で、撮影していて楽しかった。
「95mmの空気感」というWebページを開いていらっしゃる阿部さんと一緒させてもらいました。モデルの女の子とうまくコミュニケーションをとっていて、うまいテンポで撮っていました。あと今まで、花や風景やレースの写真をちょびっと撮って来ましたが…
花の場合
花は、花が咲いているところでしか写真が撮れない。またそこに行っても花は動けないから、周りの環境を最大限利用して撮影しなければならない。(当然植物を傷つけてはいけませんよ。)
風景の場合
風景はその景色が見えるところに行った時点(無論レンズの画角も考慮する)で、その場でもっともうまく風景を切り取らなければならない。そこにある環境もうまく使わないとならない。
レースの場合
自動車のレースは、サーキットでしか見ることができない。サーキットでは綺麗に撮影できるスポットが限られており、それなりの機材への投資が必要だ。
ということで、今までの被写体の場合、少なくとも場所は確定・条件は天気と人出で決まりという状態であった。ポートレートの場合、モデルさんも撮影場所もとりあえず確定していない。モデルさんは何人かいつも撮る人を決めることで、多少のイメージを作っていくしかないし、慣れてくれば良い表情をもらえるようになれるかもしれない。ここはじっくりやっていくしかない。場所に関しては、今回新しい発見で、どこでもいいのよね。モデルさんのイメージに合うような、場所のストックをいつも持っておかないと駄目。つまり前もってロケハンをして、それなりのデータを取っておくことも重要ということ。この2点が今後の課題かな。とりあえずロケハンは地道にやることにして、モデルさんの前でどんどんしゃべれる人にならないとなぁ…