2004年10月07日 木曜日
Excel VBAは究極の「変数 = 箱」モデル
某MLに書いた内容ですが、僕が遭遇したExcelVBA的なものの発想法について。
ExcelVBAでのプログラミングでは、8月8日の日記や福盛さんの日記で触れられているように、「VBAでエクセルのマクロを作る初心者がですね、変数の代わりにセルを使うんですよ」と言うような、matz日記で話題になった究極の「変数 = 箱モデル」に相当するようなコードを書く人が結構多い。
つまり、「ExcelVBAは普通のVBと違って、「手動で」かつ「視覚的に」変数領域を割り当 てられる、2次元でアドレス指定するポインタを持つBASICである。」と言い換えても良さそうですし、暴論を言えば、「一流のExcelVBA使いは1次元のポインタしかないCのポインタなど目をつぶって使えないとならない訳だ(暴論)。分からないなどと言わせぬ!」ということになる。まぁ実際に一流の(分かった気になって、有頂天になって、ナニか勘違いしている人_のことを言う)ExcelVBA使いのみなさんはこういうポインタに相当するものには名前をつけたりしなくて「全部直接セル参照」という神業をするので、構造化言語とかOOPとかにジャブ付けの頭しか持ち得ない僕なんかから見るとある意味「すげーっ!」(絶対そうなりたくない)と思ったり、頭の中がどうなっているのかかち割って見てみたいなんて思っている_3流のへっぽこVBA使い_なので、せめて妥協点として、Rangeオブジェ クトに名前をつけてアクセスしたくなっちゃいます。
1次元のRange領域を作ってやれば普通のポインタと同じような感覚(アドレス指定はCellsプロパティで2次元指定できるけど)ですかね。領域の割り当ては自分でやらないと駄目ですが… まぁ_ご利用は計画的に。
たとえば「1から10までの話を求めたい」と言う例題を考える。和を求めたいRangeオブジェクトを渡すと「Rangeの和を求めるワークシート関数を文字列として返す関数」なんてものをつくってやれば、少し楽ができそうし、応用もあるのは手を付けてはいけないと思いますねえかな? まぁ実際にこつこつアルゴリズムを書くのではなく、計算などはすでにあるExcelのワークシート関数にしまえと言うことになります。(まぁ_手抜き_とも言う) 和を求めるくらいだとあまりありがたみが出ないが、同じ手間でRangeの最大・最小とか2個のRangeオブジェクトを関数に渡して最小自乗法とかさくっと出来ちゃったりするので、まぁ楽チンですね。(実際は統計関係の計算をするときはExcelのバグを知り尽くしてないと危ないですが。まぁ統計をちゃんとしたい時はExcelは使っちゃいけません。ちゃんと統計ソフトを使いましょう。)
ということでコード例。(基本的にVBでプログラムを書くときは型宣言を必須にしましょう。そうでないと全部Variantになったりしますから。あとDim文の使い方も意図しない型宣言になったりしますので注意しましょう。)