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物理数学関連の本

高校生の頃はまさか自分が物理を志して、気がついたら物性の道に進み、何を間違えたか何の関係もない世界でやっぱり物理を使っているお仕事をする羽目になろうとは思わなかった。本と物理嫌いだったので。まあ数学は好きだったせいか、自分が必要な範囲であまり数学で困る羽目に陥ったことはない気がする。(正確には困ったら困ったで楽しむことにしているので苦になっていないだけだが・・・) 学生時代は本当に何も無い片田舎に住んでいたせいか、バイトはしていた物の、そこそこ暇な時間はあって、パズルゲームに取り組むがごとく計算していたのだろうと思う。(特に2年目と3年目は物理数学三昧だったなあ。) 先日職場にて、物理数学ってどんな本を読みました?と聞かれたので、思い出しながら書いてみることにする。大学の1年目で基礎的な解析学と線形代数をこなしている前提でいいよね。

第9 光の鉛筆

そのうち揃えようとコツコツ買ってる鶴田先生の「光の鉛筆」なのですが、うちには3巻と5巻があります。必要な話題が載っているところから購入しているのですが、置き場所を考えるとなかなか購入できないのです。今日書店で最新刊の9巻を見つけました。パラパラ眺めたら個人的な興味で買わないわけにいかなくなった。というのも・・・Zernikeの円多項式の導出と収差許容値まわりの話題が載っていたからです。(他面白いところでは、Brillouin散乱、超音波による光の散乱、プラネタリウムの歴史、測距儀とレーダーの歴史と言うところで、読みどころ全部・・・)
「鶴田先生によるゼルニケ多項式の解説が読めるのは、光の鉛筆だけ!」とかどっかのコミック雑誌のようなキャッチフレーズを書いてみます。ということで、Born & Wolfの教科書の付録じゃ厳しすぎる(アレは後出しじゃんけん的に出てきた整理された議論なのだが)のと、じゃあZernike先生がどう扱ったのかと原論文を読もうにも、独語で書かれていて私が独語の論文をもう読めないのですでに終わっているのもあって、ある程度追いかけられるように書かれていてありがたい。個人的にはBorn & Wolfの教科書の方法で追いかけるだけならできるのですが、どう思いついたのか?そこが知りたいのでした。
論点としては、Legendreの微分方程式から、原点を中心にした回転に対する普遍性を持った偏微分方程式に変形して、ごにょごにょ変数変換して超幾何方程式にすると・・・このあたりのごにょごにょはおそらく私の祖父くらいの世代の物理屋さんにはお手の物だったのでしょう。位相差顕微鏡をつくるために必要だったのでこしらえたという物なんですかね・・・ 実際の収差への分類は戦後に行われているようで、60年代初頭にはまとまって。実際の応用先は70年代になって某産業で使われる光学機器を作るために必要になったという話っぽい。興味がある人は国内でもそんなにいないだろうから、買って読めばいいと思います。現代的にお勉強するなら・・・Born & Wolfのあの教科書で良いと思いますし、導出とか構成法とかは学習者も利用者も必要はないですね。ただ歴史的にどうあったのか興味だけですね。

学生時代の読書の思い出 - 訃報: 浅倉久志さん

東京創元社 ニュース&トピック SF翻訳家・浅倉久志先生 逝去

SF翻訳家・浅倉久志先生が、2月14日(日)午後7時、心不全で逝去されました。1930年3月29日生まれ。79歳でした。
ハヤカワ・オンライン 早川書房のミステリ・SF・ノンフィクション:新着ニュース 浅倉久志氏、逝去。
翻訳家の浅倉久志氏が2月14日に逝去されました。79歳。
日本におけるSFの世界に大きな足跡を残された偉大な翻訳家の一人であったと思います。SFや科学啓蒙書という分野は伝統的に翻訳の比重の非常に高い分野で、浅倉久志氏の翻訳作品は(僕が呼んだ範囲では)どれも非常に高レベルな翻訳でありました。原書を読んでいる訳ではないので何ともいえないのですが、翻訳作品というものは半分は翻訳者の個性が反映された作品になってしまうものですが、日本のSFファンは優れた作品の優れた翻訳を読めて本当に幸せであったと思います。

2010年1月の書棚

しばらく書籍関係の記事を書いていなかったように思うのだが、引っ越しして以来車にお金がかからなくなったせいか、恐ろしく書籍代がかさむようになった。積読になっているものも多いが、そこそこ読んでいるもの、読むのにすごく時間がかかるものとまあいろいろである。ここ半年は科学書ブームなのだが、1月は特に数学書三昧である。まじめに勉強する気になりつつあるのである・・・

全部通読するのに半年は優にかかりそうな分量なのだが、追々に読みふける予定で購入したものが多い。漫画も結構買っているのだが、紹介しても詮無いので省略。小説とはもう1年くらい購入していない。読むものが多すぎて小説はかなり優先度を下げることにしている。
プログラミングHaskell
プログラミングHaskell
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Graham Hutton
オーム社
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Real World Haskell—実戦で学ぶ関数型言語プログラミング
Real World Haskell—実戦で学ぶ関数型言語プログラミング
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Bryan O’Sullivan John Goerzen Don Stewart
オライリージャパン
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Haskellに関してはようやく手頃に読める本が出てきたかなあと言うことで、この2冊を購入。一応国内のHaskell関係の書籍は全部買っている勢いなのだが、読むならこの2冊のどちらかだろうな。さすがに処理系を手持ちの環境に突っ込まないとても出ないので、自宅のサーバにビルドしてしてインストールしてみた。そこで息切れ中・・・
プログラミング言語ものではもう1冊、Amazonで取り扱っていないようなので、リンクだけ。プログラミング言語AWKが復刊したので今度こそ押さえておくために購入。早速品切れになっているので、このタイミングで購入しておいて良かった。最近シェルスクリプトばかり書いているので、Perlよりももっとプリミティブな道具であるsedとかawkとかもさわるようになった。(だいたい置換したり文字列を取り出したりするだけにPerlだのRubyだのPythonだのいらんのだ。) 昔手元にあった気がするのだが、とっくの昔に散逸してしまったようで、欲しいと思ったときには絶版であった。そんなわけで復刊の報を聞き即購入。こういうのはすぐ読む本でもないので、手元に置いておくだけで有用である。この本は職場で必要なので、会社のデスク行き。
趣味で相対論
趣味で相対論
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広江 克彦
理工図書
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昔から良く眺めていたWebサイトEMANの物理学の記事のうち相対性理論のページを加筆して出版されたもの。内容は厳密なのかという点は置いておいて、そのまえのリーマン幾何学やテンソル解析を思い出すための手慣らしには良いのだろうと言うことで購入してみた。一度はきちんと一般相対論を眺めておきたいので、他の本も併読しつつすすめていきたいところ。姉妹書に「趣味で物理学」もあるが、さすがに力学と電磁気学はいやになるほど演習を学生時代にやったのでこっちを読む価値は僕にはなさそう。
ヴィジュアル複素解析
ヴィジュアル複素解析
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T. ニーダム
培風館
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今月の目玉? 大学3年頃に狂ったように数学の勉強をしていた時期があるが、僕の関数論に関する知識や運用能力は基礎的なところの計算を追いかけるにとどまっている。(まあだいぶん積分計算で留数の定理を使わせていただきましたが。) 学生時代には式を計算で追いかけることでいっぱいいっぱいで、なんというかヴィジュアルなイメージを全然持っていなかった。で、発見した本がこれである。Visual Complex Analysis Home PageGoogle Booksで原書のサンプルを読むことができるので眺めてみたのだが、素晴らしいくらいに絵が満載である。なかなかイメージが沸かなかったので、ああなるほどと思うところが多い。そんな訳で翻訳書を購入。多価関数が多機能関数と翻訳されている他はあまり気にはならない。(多機能関数って何だ?と思ったので。) じっくり読んで理解を深めていきたい。
フラクタル幾何学
フラクタル幾何学
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ベノワ・B・マンデルブロ
日経サイエンス
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マンデルブロの「フラクタル幾何学」は、フラクタルの原典的な本だろうと思うのだが、もう何年も前から絶版状態だったようだ。学生のときに買い逃し、以前の会社では図書室で読めてたからいいやと思ってそれに甘んじていたのだが、さすがに購入しておいて良いだろうと言うことで適当に古書で購入。僕はグラフィックはやっていないので、フラクタル図形のCGはたまに壁紙にする程度だが、フラクタルな現象にはいろいろと興味があったり専門だったりしたので、関係ないことはないだろう。今読むと結構いろいろなことがすっと頭に入ってくるのはやはりバックボーンを積んだせいなのだろうか。これもじっくり読み進めていきたい。
岡潔—数学の詩人 (岩波新書)
岡潔—数学の詩人 (岩波新書)
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高瀬 正仁
岩波書店
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岡潔—日本の心 (人間の記録 (54))
岡潔—日本の心 (人間の記録 (54))
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岡 潔
日本図書センター
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ちょっとしたことで、日本が生んだ大数学者 岡 潔に興味を持ったので、購入してみた。新書の方は最近お世話になっている高橋 正仁さんの著作。恥ずかしながら日本にこんな独創的な大数学者がいたとは知らなかった。一気に読了。一応名前は知っていたが、どうも業績をあげた分野である多変数関数論という分野が日常的に縁がなかなかないので、業績は知らず名前しか知らない状態になっていた。1変数の関数論と異なって多変数にすると正則であるとかリーマン面とかに対応する概念が恐ろしく難しくなるようだ。(で、あまり縁がないのであろう。) 岡潔自身のエッセイ集も購入。文学的であって、論理的に頭に入ってくる文章が心地よい。少しずつ読んでいるところ。この本を読むと最近流行った「品格本」とかは投げ捨てたくなる。まあ比較しちゃいけないのかもしれない。
角の三等分 (ちくま学芸文庫)
角の三等分 (ちくま学芸文庫)
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矢野 健太郎 一松 信
筑摩書房
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一時矢野健太郎の読み物風の本はだいぶん読みあさったので読んだ記憶があるのだが、我が家の書棚には存在しない。どこで読んだんだろう・・・ 一応購入。ちょっと代数や幾何に戻ってくるには時間がかかりそうなので、いったん積読。
What Is Quantum Mechanics?: A Physics Adventure
What Is Quantum Mechanics?: A Physics Adventure
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Language Research Foundation
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この本は学生時代に話題になっていた「量子力学の冒険」の英訳本。翻訳はJohn Nambuさんで、監修は南部陽一郎という親子の作品になっている。最近英語の読み物になれないとなあということで、科学書で内容が勉強できそうなものと言うことで購入してみた。日本語版もおもしろいと思ったが、やはりおもしろくユニークな存在であると思う。朝永量子力学の1巻(特にHeisenbergの量子力学の発見に至る道はこの本の追い方がおもしろいし、これを読むとHeisenbergの自伝もおもしろく読める)と併読して行くのが正しい読み方だと思うので、そうしていく予定。
無限解析のはじまり—わたしのオイラー (ちくま学芸文庫)
無限解析のはじまり—わたしのオイラー (ちくま学芸文庫)
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高瀬 正仁
筑摩書房
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dxとdyの解析学—オイラーに学ぶ
dxとdyの解析学—オイラーに学ぶ
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高瀬 正仁
日本評論社
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レオンハルト・オイラーの「無限解析入門」を購入したのはだいぶん前であるが、副読本と言うことで購入。いずれも「無限解析入門」を翻訳された高橋 正仁さんの著作。前者の「無限解析のはじまり」は数論のところはまだ読んでいないのだが、負数や虚数の対数に関するライプニッツとベルヌーイの論争をあつかった箇所をじっくり読んだ。この論争を通じてオイラーは「対数関数の無限多価性」を発見し、複素関数論の扉を開いていったのかと感慨にふけることができるなかなかの読み物であった。(非常に丁寧に書かれているし。) オイラー自身はかの有名な「オイラーの式」に驚いたのではなく、ベルヌーイによって発見されていた虚数単位に対する虚数単位の対数の比が単位円の円周の1/4であるというベルヌーイの「美しい発見」が先に進むための拠り所だったというところが勉強になった。いろいろ抜けていた解析学のピースが多少埋まった気がする。

ヤーンの時の時 - 訃報 栗本 薫

ハヤカワ・オンライン 早川書房のミステリ・SF・ノンフィクション:新着ニュース

2009年5月26日、19時18分、栗本薫さん(別名義に中島梓)が、膵臓癌にてお亡くなりになりました。
享年56歳でした。

なんと言うべきだろうか。感慨を込めてグインサーガ最終巻「豹頭王の花嫁」の読後感想文を書く前に、その著者の訃報を知り、このエントリを書かねばならないのか。言葉にできない。

訃報に際し、ぱっと思い浮かんだタイトルがグインサーガの作中で作者にもっとも愛されたであろうアルド・ナリスの死を描いた87巻の「ヤーンの時の時」である。昨年より闘病中の執筆活動であったとは聞いていたし、もはやそんなに長くはないかもしれないとは思っていたが、56歳、あまりに早すぎる死である。残念でならない。

2007年12月の書棚

今月は忙しい月であることと、忘年会やらでいろいろ散財してしまう月でもあるので、購入する本は少な目にしようと思っていたのであるが・・・ 結局書籍代は昨月よりも大面になってしまうかもしれない。

Knuth先生のThe Art of Computer Programmingに関しては、基礎概念にあたる1巻目は2年ほど前に購入。今月はふと思い立って2巻目を購入。僕の用途だと2巻までしか要らないので、たぶん今回の購入で終了。まあ一生かけて読みますと言う代物である。最近blogを徘徊しているとなんだかいい加減な論拠でアルゴリズムが云々という人がやたら多いので、自分が必要とする範囲内で文献も紹介されているというか、権威的な本も必要であろうと思って購入したわけである。1巻目もそうであったが、“Numerical Recipes in C"のような純粋な数値計算の教科書(果たしてこの本がいいかどうかはともかく)とは異なりより基礎的であり、数値計算だけによっているわけではないというところが興味を引くのである。個人的には乱数、浮動小数点計算、算術計算に関するまとまった本が手元になかったこともあってなかなか重宝しそうである。
下記の「父親たちの星条旗」と「硫黄島からの手紙」を見た影響もあるのであるが、栗林忠道の手紙に関する2冊購入。よく調べてあるというか、困難な時期にあって貴重な手紙が良く残されているなと感心したわけであるが、その内容が戦場からの手紙と思えないほどに日常生活と結びついていて、家族への愛情に溢れた手紙で、その跡の硫黄島の戦いの結果を知って読むとその手紙の一通一通が最後の便りとして書かれていると思うと困難な戦況の元で良く書かれたと思うのである。少なくとも栗林自身の手紙を集めた「『玉砕総指揮官』の絵手紙」は将来に渡って読み継がれるべき名著であろうと思う。(と言うこともあって、クリント・イーストウッドは映画化したのであろうが・・・)
今月購入分の小説はR.E.フィーストの「リフトウォーサーガ」の新刊「シルバーソーン」。まあ第1部の最終巻(旧版「セサノンの暗黒」)まで購入したら一気に読もう。あとグインサーガはどうするかなあ・・・ 今月で一区切りっぽいから正月一気読みでも良いかもしれない。(ということで、このリストは伸びるかもしれない。)
今月は久しぶりにゲーム購入の月になりそう。まずはMMORPGのFinal Fantasy XIの拡張ディスク「アルタナの神兵」。現状ではとりあえずジョブ(踊り子・学者)が増えましたということと、過去の世界が新エリアとして増えましたと言うところか、ミッションもクエスともほとんど実装されていないので、まだまだこれから。インストールはしたけれど、「アトルガンの秘宝」関連のミッションやらアサルト、「プロマシアの呪縛」のミッションとやることは多く、まだ手もつかないと言う感じ。(というか、今忙しくてアサルトくらいしかやってない。)
「ナイツ」がWiiで出るということで、ざっくりWii買っておいて正解だった!と言うわけである。全作はSEGA Saturnのゲームの中では秀作アクションゲームであったと思うため、今回も購入である。Wiiの妙なコントローラと合うとおもしろそうなのであるが・・・ まだプレイしてません。
今月購入分のDVDはクリント・イーストウッドの硫黄島二部作「父親達の星条旗」と「硫黄島からの手紙」である。ただ単に1枚1500円で販売されていたから購入してみた。どちらも良く描けていると思う反面、掘り下げが甘い。ただし近年の第二次世界大戦を題材にした戦争映画の中では異色の完成度の高さであろうと思う。「父親達の星条旗」の方は論点がピンとしなかったこともあって僕には評価が難しく保留しておくが、「硫黄島からの手紙」は
なぜ日本人にこのような映画が撮れなかったのだろう
とでも言う出来で、従来の日本の戦争映画に描き切れていないがものがあるが、これをクリント・イーストウッドが撮れていると言うことに愕然とするのである。ただ(どちらの映画もそうであるが、)戦場ではもっと凄惨で目を背けたくなるようなシーンしかなかったはずであるが恐ろしくドライな出来であること、嵐の二ノ宮は好演しているがその存在があまりに現代的すぎてリアリティに欠けること、渡辺謙はいつもながら安定した演技ではある物の、手紙を朗読する声がDVD版では非常に聴き取りづらい(BD版はちゃんと聴きとれるらしい)ことが挙げられるだろうか。結局購入した物のDVDは売却することとし、「硫黄島からの手紙」はBD版を購入しなおすこととしたい。
The Art of Computer Programming (2) 日本語版 Seminumerical algorithms Ascii Addison Wesley programming series
The Art of Computer Programming (2) 日本語版 Seminumerical algorithms Ascii Addison Wesley programming series
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Donald E.Knuth 有沢 誠 和田 英一 斎藤 博昭 長尾 高弘 松井 祥悟 松井 孝雄 山内 斉
アスキー
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「玉砕総指揮官」の絵手紙 (小学館文庫)
「玉砕総指揮官」の絵手紙 (小学館文庫)
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栗林 忠道
小学館
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散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道
散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道
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梯 久美子
新潮社
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シルバーソーン (ハヤカワ文庫 FT フ 2-15 リフトウォー・サーガ 第 1部4)
シルバーソーン (ハヤカワ文庫 FT フ 2-15 リフトウォー・サーガ 第 1部4)
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レイモンド E.フィースト
早川書房
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ファイナルファンタジーXI アルタナの神兵 拡張データディスク
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スクウェア・エニックス (2007-11-22)
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ナイツ 星降る夜の物語
ナイツ 星降る夜の物語
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セガ (2007-12-13)
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2007年10月・11月の書棚

2007年10月・11月に購入した書籍・DVDのメモ。(11月はまだ途中だが、今月は忙しいのでたぶん増えないと思う。) 今月は少々少な目である。

今月購入分はどちらかというと小物が多い。
「ダカフェ日記」はたまにblogを見ているのだが、こういう写真が撮れれば良いなあと思う自分の憧れのようなものがあって、思わず購入。どこにでもある家族の肖像であると思うのだが、こういう写真が撮れるようになったのもデジタルカメラのおかげなのかと思わずにいられない。印刷も僕はこういう感じで良いのかなと思う。
銀英伝、リフトウォーサーガの新刊は順調に買い足し。どちらも中学・高校時代に読みふけった本ではあるが、20年ほど経ってまた購入しているという・・・ 読書の嗜好は変わらないものだ。
「天体の位置計算」は最近の天文趣味の一環であるが、これも10数年前に見たままの本のような気がする。最近の動向に合わせて加筆修正されて欲しい本ではあるが・・・ 読みやすい本なので購入なのだが、なかなか計算しながら読む時間が見つけられない・・・
「ワープする宇宙」は、そういえばホーキング以来素粒子論の解説書を読んで無いなあと思って購入してみたもの。以前超弦理論に否定的だったホーキングですら超弦理論の話題をする時代になってきたので、やっぱりその手本を読んでおかねばと思ったのであるが、前提の知識がある程度ある状態で読み始めると、かなり序盤が冗長で苦しい。ということで、絶賛とばし読み中。650ページほどあるので先長いのだけど。ページ数の割に最近の本らしく軽い紙を選択していることもあり、そんなに重量感はない。おそらく電車で通勤中に読むことも可能であろう。(僕は電車通勤でないので、家でじっくり読む羽目になるのだが・・・)
映画「300」は、古代ギリシャ時代の第2次ペルシア戦争中の有名な「テルモピュライの戦い」を映像化したものなのだが、史実的に映画はどうなんだろうかと思わなくもない。(この戦いの裏にある全体を見るとスパルタだけで戦ったわけでも無いはずなので、こんなに単純ではない。) ただこの微妙な時期に現代西洋社会の先祖であるギリシアと蛮族と表現されるペルシアという対立構図を映像化するのには何か意味があるのだろうかと勘ぐってしまう映画である。アクションを取り除くと中身はほとんど無い映画になってしまっているのは残念であるが、アクション・美術は素晴らしいと思うのでDVDではなく、BDとかの方が良いかもしれないとも思うのだが、この映画にそこまでする価値はないように思う。(もはや手元にもない・・・ 2008年6月29日追記)
ダカフェ日記
ダカフェ日記
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森 友治
ホーム社
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銀河英雄伝説 5 風雲篇 (5) (創元SF文庫 た 1-5)
銀河英雄伝説 5 風雲篇 (5) (創元SF文庫 た 1-5)
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田中 芳樹
東京創元社
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異世界の虜囚 (ハヤカワ文庫 FT フ 2-13 リフトウォー・サーガ 第 1部2)
異世界の虜囚 (ハヤカワ文庫 FT フ 2-13 リフトウォー・サーガ 第 1部2)
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レイモンド E.フィースト
早川書房
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偉大なる者 (ハヤカワ文庫 FT フ 2-14 リフトウォー・サーガ 第 1部3)
偉大なる者 (ハヤカワ文庫 FT フ 2-14 リフトウォー・サーガ 第 1部3)
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レイモンド E.フィースト
早川書房
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天体の位置計算 増補版
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長沢 工
地人書館
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ワープする宇宙—5次元時空の謎を解く
ワープする宇宙—5次元時空の謎を解く
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リサ・ランドール
日本放送出版協会
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300<スリーハンドレッド>特別版(2枚組)
300特別版(2枚組)
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ワーナー・ホーム・ビデオ (2007-09-26)
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2007年8月・9月の書棚

8月・9月に購入した書籍・CDのリストをざっと並べてみる。7月に購入した本もちらほら混じっているかもだが、もう思い出せないので、一気に出す。基本的なスタンスは・・・

  • 実用書は欲しいと思ったときに買う。
  • ハヤカワFT・SF文庫の本はなくならないうちにとっとと買う。
  • ライトノベルはもう補完だけにする。(ほとんど終わっているのだが。)
  • マンガは置く場所無いので、全集ものくらいしか買わない。
    と言う方針ですすめている。基本的に書棚のスペースは枯渇しているので、そろそろ新しい書棚を購入しなければならないのであるが・・・

天体望遠鏡の光学書はたまたま発見したので購入。平易に書かれていると思うのだが外来語の表記がちと合わない気がする。(専門ではないのだけども、以前光学に関するお仕事していたので、若干の違和感を感じる。)
結城さんの「数学ガール」は高校生あたりの読み物としては最適かと思う。大学で普通に数学をやったのであれば、Knuthの「コンピュータの数学」もしくは「The Art of Computer Programming」を読んだ方が良いだろうし、実解析学ならSerge Langの「解析入門」あたりが教科書としてはよい。まあ取っつきやすいと言う点で評価できる。僕自身は数学は自己との孤独な戦いと思うので、対話をして理解と言うことはなかったが・・・ (別途書評を書きたい。)
稲葉さんのBoostの本は第1版も買ったが、なかなかBoostの英文のリファレンスにあたるのも大変なので、こういう本は助かる。ただ問題は最近C++でプログラム書く機会がまったくなくなってしまったことであるが・・・
山森さんのシェルスクリプトの本はなかなか異彩を放っている。B-Shellにおけるシェルスクリプトだけではなく、すでに忘れかけてしまっている画面制御(termcap/terminfoってやつだ)を、まさかコンソール上で動くゲームのプログラミングで思い出させるとは・・・ 必読である。
小説類はSFとファンタシイから読んでおこうと思うもの、保存しなければならないと思うものを購入。とりあえず未読。9月よりレイモンド・E・フィーストの「リフト・ウォー・サーガ」が復刊される。僕にとって非常に思い入れのあるエピック・ファンタシイであるので、復刊は嬉しい。今月から楽しみである。
とりあえず、未読の書籍はたまる一方なのだが、ちょくちょく読み進めていきたい。
新版 屈折望遠鏡光学入門—天文アマチュアのための
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吉田 正太郎
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新版 反射望遠鏡光学入門—天文アマチュアのための
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吉田 正太郎
誠文堂新光社
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数学ガール
数学ガール
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結城 浩
ソフトバンククリエイティブ
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Boost C++Librariesプログラミング 第2版
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稲葉 一浩
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ゲームで極める シェルスクリプトスーパーテクニック
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山森 丈範
技術評論社
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銀河英雄伝説 4 策謀篇 (4) (創元SF文庫 た 1-4)
銀河英雄伝説 4 策謀篇 (4) (創元SF文庫 た 1-4)
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田中 芳樹
東京創元社
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スタータイド・ライジング (上) (ハヤカワ文庫 SF (636))
スタータイド・ライジング (上) (ハヤカワ文庫 SF (636))
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デイヴィッド・ブリン 酒井 昭伸
早川書房
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スタータイド・ライジング (下) (ハヤカワ文庫 SF (637))
スタータイド・ライジング (下) (ハヤカワ文庫 SF (637))
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デイヴィッド・ブリン 酒井 昭伸
早川書房
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知性化戦争〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
知性化戦争〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
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デイヴィッド・ブリン 酒井 昭伸
早川書房
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知性化戦争〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
知性化戦争〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
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ディヴィッド・ブリン 酒井 昭伸
早川書房
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輝くもの天より墜ち (ハヤカワ文庫 SF テ 3-6)
輝くもの天より墜ち (ハヤカワ文庫 SF テ 3-6)
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ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
早川書房
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剣のなかの竜 (ハヤカワ文庫 SF ム 1-30 永遠の戦士エレコーゼ 2)
剣のなかの竜 (ハヤカワ文庫 SF ム 1-30 永遠の戦士エレコーゼ 2)
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マイクル・ムアコック
早川書房
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星界の断章 <1> (早川文庫JA)
星界の断章 <1> (早川文庫JA)
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森岡 浩之
早川書房
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星界の断章 2 (2) (ハヤカワ文庫 JA モ 1-10)
星界の断章 2 (2) (ハヤカワ文庫 JA モ 1-10)
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森岡 浩之
早川書房
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アンドロメダ・ストーリーズ 新装版 1 (Gファンタジーコミックススーパー)
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トーマの心臓 2 (2) (フラワーコミックススペシャル 萩尾望都パーフェクトセレクション 2)
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