デジタルなパース補正を考える

最近シフトレンズを導入したので、いろいろ考える所はあるのだが、デジタルになってからはたとえばPhotoshopのようなレタッチツールでいろいろな補正ができるようになってきていることもあり、ティルト・シフトレンズのような特殊用途レンズは効果だし必要ないと思っている人は多いと思うのだが、ニコンにしてもキヤノンにしてもこの時期にリプレースしてきている理由は、簡単にそういうわけではないと言うことだろう。

ティルトで実現でいるパンフォーカスな表現はどんなに頑張ってもフォーマットサイズの小さなカメラで広角レンズにて絞り込まない限り実現できないと思う。最近流行っているが逆ティルトしてミニチュア模型っぽく撮影する技法は、後処理で擬似的に再現できそうな気がするが、できてくる写真はちょっと違う気がする。
で、本題。建物写真を撮影するときはどうしても見上げて撮影することが多いので、上すぼまりの写真になる。たとえばこんな感じ。
original.jpg
EOS-1Ds MarkII / EF 24mm F1.4LII / 絞り優先AE F5.6 ±0EV (シャッター速度 1/25) / ISO: 200 / WB: Daylight (以下撮影条件は同一)
これをPhotoshop CS4のフィルタ→変形→レンズ補正で縦方向のパース補正を行うとどうなるだろうか?
d-shift1.jpg
Photoshop CS4でのこの補正は写真を板に貼り付けて画面の中央を通る水平な軸で上側を手前に回転して、回転前の板に射影したような変形になっている。回転量はグリッドを表示させて垂直線が垂直になるように補正すればOKであるが、きっちりやり過ぎると異様に不自然な写真になるので、ちょっと上すぼまり感を残すのがポイントである。
確かにこの変形でパースは補正されるのであるが、上の写真のように余白ができる。この余白の量は幾何的な物であるからカメラの仰角から計算して出せるはずだが、まあそんな器用な人はいないと思うので、かなり広角に撮影しておきトリミングするわけだが、どの程度余裕を持って撮影しておけばいいかというのはなかなか難しい。この写真の縦横比を変えずにトリミングしてみる。ざっくり上の辺の中心を基準に15%トリミングするとけられがなくなった。こんな感じである。
d-shift2.jpg
パース補正をこんな感じに仕上げたければ、元の写真のように撮影しておかねばならないということである。これが難しいと考えるかどうかは人それぞれであるが、僕には難しい。露出をどう決めるかは置いておいて、シフトで撮影するときは、カメラの水平を取っておいて、横方向の構図を決めて、適当にライズ(上側にシフト)して上下方向の位置を決めれば、狙い通りに撮影できる。またトリミングするにしても自由度は格段に上がる。またこれだとパース補正が厳密すぎて気持ち悪いというのであれば、数度(たぶん1度から2度)カメラを上に向けてシフト撮影すればそこそこ自然な絵になる。(だから大判カメラはフィルム側をティルトできるのだろう。) ちなみにパノラマで複数枚つなぐときも、あらかじめどのように写るか予想できる点で後の処理の自由度は高い。
まあこういう訳でどうすべきかは難しいと思う所ではあるが、少なくともティルトやシフトができるレンズが不要であると言うことは全然無いと思うのである。今の超高画素なデジタルカメラが一般化するに当たって、逆に必要性が生じたと言うことだろうと思う。またティルトやシフトは風景とか建築写真だけに使うと思いがちではあるが、物撮りでもポートレートでも使えるのであれば有用である。ポートレートで全身を撮影するときにもシフトを使うと大分スタイルが補正できて違う写真になるので。(まあこの辺は魚住誠一氏の写真あたりが参考になると思うが・・・)

レンズの整理候補

2月と言えばカメラ・レンズの新製品発表の季節ということで、今年のキヤノンはどう来るかと思っていたのだが、TS-E 17mm F4LTS-E 24mm F3.5LIIが相次いで発表された。良くレンズ仕様見ると、かなり見るべき所がありますね。F8でのMTFが広角が弱いとされてきたキヤノンのレンズの中で異例なほど良すぎること、イメージサークルが58.6mmから67.2mmに変更されていること、シフト動作方向とティルト動作方向が可変であること、最短撮影距離が17mmは25cm、24mmは21cmと超広角~広角レンズでおおむね欲しい所に来ていること。(ちなみに16-35/2.8IIや17-40/4の最短撮影距離は28cm。24/1.4IIの最短撮影距離は25cm。) と言った具合。今後10年以上先までの写真ライフを考えて、魅力がありすぎるレンズなのである。

素粒子論関係の読み物

何かと間違われやすいのだが・・・ 実は僕は物理系の出身。まあ学生の頃は凝縮系物理学と言うべきか、物性物理学というべきか、統計力学と言うべきかがメインフィールドだったので、素粒子とか高エネルギー物理学のような紙と鉛筆だけで考えられる理論分野とか超ビックサイエンスになってしまった実験屋さんで成り立っている分野には疎く、学生の頃は自分で理論を追いかけ実験をというこじんまりとした世界で生きていた。今やっている世界は物理系ではある物のちょっと毛色の違うやっぱり莫大なお金がかかる分野ではあるのだが、興味は工学的なものですね。
昨年は南部陽一郎さん、小林誠さん、益川敏英さんがノーベル物理学賞を受賞と言うことで、にわかに物理系、特に素粒子系の書籍が書店でも目立つので、勉強がてらいろいろ購入。それでなくとも割と復刊ブームであるのだが、僕が学生の頃から見たら羨ましい時代なのである。

EF 50mm F2.5 Macroを試す

引越やら転勤やら年末年始やらですっかり購入したことも忘れさていたEF 50mm F2.5 Compact MacroLife Size Converter EF(For EF 50mm F2.5 Compact Macro)である。カメラのキタムラの中古棚で両方とも美品で珍しく揃っていたこともあって購入したのが9月頃だったか。9月はいろいろと出かける用事があって忙しく手を付けられず、10月頭から11月下旬までは長期出張で写真どころではなく、気がついたら2月なのである。
50mmMacro_1X.jpg
EOS-1Ds MarkII / EF 50mm F2.5 Compact Macro + Life Size Converter EF / 絞り優先AE F3.5 +1EV (シャッター速度 1/500 sec) / ISO100 / WB: Daylight

さらなる悲劇・・・

先のエントリで、HDDのファームウェアを書き換え、RAID1環境に順調に移行中と思ったら・・・

そのあとで、ミラーリングが48%から進まなくなってしまった。リモート端末もハングアップするような動作になったので、本体のディスプレイを見に行ってみたら・・・ 予期せぬエラーが山のように出ていた
かなりパフォーマンスが落ちているとは言え、まだ操作は可能だったため、シャットダウンを敢行。かなり時間がかかったが、何とか電源は落ちてくれたので、再度起動してみた。すると・・・BIOSでHDD認識時にOSを入れてあるHDDが「Smart Failed」というエラーとなっていた。これってHDDを認識しなくなるという問題は回避できたものの、どうも別の不良を引き当てた模様。OSを再起動したあと裏ではfsck_ufsを延々と実行しているようなので、Seagateのツールでテストしてみたところ、Short TestはできずLong Testを実行してくれとのことだったが・・・ やり始めてみた物の終わる気配もないので・・・ これは末期的な症状かという結論とし、HDDは廃棄することとした。
今回は幸いFirmware書き換え直前にバックアップデータを作成しておいたので、単純にHDDを買い足してOSの入れ直しとなる。これを機会に一気にリニューアルするのである。方針は・・・